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新・パパの育児休業

 積極的に育児を分担するお父さんが増えています。保育園の見学も、ご両親一緒に来られる方が多く、とてもいいことだと思います。その反面、子育て世代のお父さんは、社会的には働き盛りで、仕事でも重責を担っていらっしゃると思うので心配にもなります。


 先日ニュースで、『男性の産後うつ』が取り挙げられていました。家庭では育児に加担することが当然だと求められ、会社では仕事での責任が重たくなり、家に帰ってもゆっくり眠ることもできず、精神のバランスを崩してしまう男性が増えているそうです。10人に1人が産後うつになっているというデータもあります。 


 10月から男性の育児休暇が変わります。女性の産後8週間に、これまで「パパ休暇」として育休の一部で取得していた休暇を、育休と別枠で取得できる制度です。期間内であれば最長4週間、2回に分割して取得することができ、産後8週間後の育休についても最長1年間を2回に分割して取得できるそうです。企業には、男性に育児休暇を取得するよう働きかける義務も課せられているのですが、どうでしょう?


 まだまだ男性が育児休暇を取ることを理解している企業は少ないように思います。周りの目が気になってなかなか育児休暇業を取れないのが現状ではないでしょうか?


 赤ちゃんが生まれた後の8週間は特別な時期です。家族に大きな変化が生まれ、新しい生活やリズムを作るための大切な時間です。仕事をしながらではなく、赤ちゃんがいる生活にゆっくりと慣れていくと、その後の生活がスムーズに送れると思います。


 赤ちゃんは想像以上に泣くものです。生後しばらくは昼夜関係なく泣きます。お父さんが疲れて帰ってもゆっくり寝ることができない日々が続きます。人間にとって睡眠不足は精神のバランスを崩す一番大きな原因です。そのうえ、家庭でも会社でもプレッシャーをかけられれば誰でも病気になってしまうでしょう。


 お父さんもお母さんも同じです。初めての育児で両親ともに疲れ果ててしまうことも多いのではないでしょうか。本気で少子化に歯止めをかけるならば、両親の育児休暇と併せて、いつでも短時間でも預けられる心の拠りどころとなる場所や人が必要だと思います。


 少子化が急速に進み、出生率が上がる気配が見えません。毎年60万人が減少している日本の将来を救うために、抜本的な少子化対策が必要です。

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