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時の流れを知る

 

 夕方はあまりに暑くて外で遊べないので、りんご組(3・4・5歳児)では、室内で思い切り体を動かせるトランポリンが大人気です。「園長先生もやってみて。」と言われたので、遠慮なくさせてもらうと、身体がフワリと浮いて気持ちがよかったです。人気の理由がわかりました。一人用なので、順番を待つ列ができることもあるのですが、砂時計を見ながら交代をしていました。


 子ども達が時間の流れを理解するのはまだ難しいようです。でも、大人は、「もっと早く!」「急いで!」など、子どもにわかりにくい抽象的な言葉を使って急かしてしまうことが多いですね。大人は時計を見て、先の見通しを立てて、自分の感覚で子どもの行動を指示してしまいますが、子どもはよくわからないままに大人の顔色を見ながら動いているのかもしれません。


 砂時計は時間の流れが目に見えるのでわかりやすいですね…と思ったら、昨日はタイマーを

30秒にセットして交代していました。いろいろ先生たちが工夫をしているようです。


 先日、配慮が必要なお子さんを担当しているT先生が、そのお子さんが併行して通っている療育機関に見学に行きました。その時に「時間の経過が色でわかる時計を使うと伝わりやすいですよ。」と教えてもらった時計をりんごの花保育園でも購入しました。


 時間の経過が色の変化でわかるので、「急いで!」と言うよりも、「時計を見て。」と言えば、自分で見て考えて行動することができると思いました。子どもは耳で聞く情報よりも、目から入る情報の方が理解しやすいので、配慮が必要なお子さんだけでなく、どの子にも伝わりやすいと思います。


 子どもはわかっていなくても、なんとなく大人の顔色を見たり、その場の雰囲気で行動してくれますが、より理解しやすい方法を考えることは大事ですね。T先生が、療育機関の先生方との情報交換はとても勉強になったと話してくれました。常にアンテナを張って、子どもにとってより良い方法を考えていきたいと思います。


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