森の幼稚園
- 智子 大瀧

- Sep 24
- 2 min read
ずっと昔、ドイツに研修に行った時、森の幼稚園を体験しました。とても寒い日だったのですが、子ども達はカラフルな防寒着を着込んで森に出掛けて行きました。同行した私達は寒さに震えながら、子ども達の後をついて行きました。森の中は何もなく、そして全てのもので溢れていました。
折れた木を見つけ、組み合わせて何かを作ろうとしたり、発見したものをみんなに知らせて何人かの子ども達で話し合っている姿が何度も見られました。言葉が全くわからないので、子ども達が何について話し合っているのかはわかりませんでしたが、真剣な表情でした。こうして3時間近く森の中で遊び、お弁当を食べて、森を出ると保護者の方たちが迎えに来ていました。雨が降っても、どんなに気温が低くても、予定通り森に出かけて行くそうです。
先日、M先生が森の幼稚園をテーマにしたラジオ番組があると教えてくれました。日本でも森の幼稚園は広がりを見せています。森の幼稚園を卒園した子とその他の子を比べたところ,森の幼稚園を卒園した子の方が、レジリエンス(困難に立ち向かう力)や、問題解決能力が高かったそうです。
森に行けば、予想できないことが起こるので、自分で考え、友達と力を合わせることが不可欠です。これからの社会を生き抜くために必要な力ですね。非認知能力も高いでしょう。気になるのは、主体的に考え、自ら学ぶ経験をした結果、就学した時に学校制度に戸惑い、登校しぶりになる子が多いというところですが、レジリエンスの力が育っているので、克服できるとも話されていました。
私もずっと森の幼稚園に憧れているのですが、実現には様々な壁が立ちふさがっています。久しぶりに森の幼稚園の話を聞いて、また心が動かされました。今の条件の中でできることがありそうな気がしています。






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