気になる行動
- 智子 大瀧

- Sep 21
- 2 min read
昨日に引き続いて不登校の話です。現在、私の周りに不登校のお子さんが何人かいて、不登校の深刻さを痛感しているところです。卒園児もいるので、さらに心が痛いです。在園中になにかできなかったかとずっと考えています。在園中に予測ができたら、不登校は避けられたかもしれないと思ったりもします。保護者の方もそう思っていらっしゃるかもしれません。
不登校の子のほとんどは、在園中に気になる行動があったものの、特別な支援を受けていない子です。在園中に保護者の方に気になる行動をきちんと伝えたかと振り替えると、充分ではなかったと思います。気になる行動を伝えるのは、とても重たいことです。話を聞いて、ショックを受けたり、園に対して不信感を抱かれることもあります。波風を立てずに、卒園させたいと思う気持ちが伝えるのを躊躇させたのかもしれません。
小学校に行って、気になる行動が学習や生活にどんな影響を与えるか、いろいろ想像しますが、正しいかどうかはわかりません。就学して「大丈夫だった」と安堵することもあれば、「やっぱり・・・」と思うこともあります。
ご家庭では見られない気になる行動を見られるのが園生活です。同じ年齢の子ども集団の中で、明らかに心配な行動があれば、それがわかるのは私たちだけなので、きちんと伝えなければと思います。
幼児期に支援を受けるメリットはとても大きいです。直接的な支援はもとより、その子の苦手なことを支援するためにどんな方法があるか、担任だけではなく、保護者の方も理解されると、子どもが自尊心を傷つけられずに過ごせるようになります。
信州大学医学部附属病院子どものこころ診療所部長の本田秀夫先生は、「幼児期に療育を受ける大きな意義は、保護者の行き過ぎた養育態度にストップをかけること」と言われます。行き過ぎたというのは、他の子と同じようにや、親の期待に応えさせようとという意味だと思います。その子の特性を知り、環境を調節し、周りにいる大人や子どもがその子を理解して関わることはとても重要です。
園での気になる行動を伝えるのは私たちの役割です。きちんと伝え、保護者の方と一緒に、子どもが自分に自信を持つことができるよう支援したいと思っています。






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