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食べること

 先日給食の研修会があり、係員として参加したのですが、給食に対する考え方がずいぶん変わって来ていることがわかりました。以前は、栄養所要量が強調され、成長が著しい乳幼児期は、必要な食事を必ず摂らせなければならないと言われていました。そんな風潮もあって、保育園や学校の給食も「残さず食べること」が最重要課題になったのだと思います。


 現在は、身体の成長曲線等で発育が順調であれば、食べないことや偏食にそれほど神経質にならなくてもよいようです。子どもの場合、好き嫌いや偏食は一時的なことが多かったり、日によって食べたり、食べなかったりするので、好き嫌いを固定化せず、「今日だったら大丈夫かな?」「この前と違う切り方だったら食べられるかも?」と、工夫すると食べてくれるようになることもあるので、食べることが嫌にならないように気をつけながら、諦めずにいろいろ試してみることが大事だそうです。


 子どもは味覚が敏感なので、大人が感じるよりも酸味や苦みを感じたり、臭いに反応します。このくらい・・・と、大人の感覚で強要するのはよくないですね。食べ物と嫌な思いをしたことが結びついて、食べず嫌いに拍車をかけてしまうことがないよう気をつけましょう。


 昨日、小学3年生のKくんが、運動会の代休でりんごの花保育園に遊びに来てくれました。同じく3年生のRちゃん、1年生のAくん、Kくんも遊びに来てくれました。保育園のことを忘れずにいてくれるのが嬉しいです。みんな「小学校が楽しい!」と話してくれたのがなによりでした。


 Kくんに「小学校の給食はおいしい?」と訊くと、「おいしい」と答えてくれたのですが、牛乳は全く飲んでいないそうです。昔だったら(何年前でしょう?)牛乳は絶対に飲まないと昼休みに遊ばせてもらえなかったのですが、今ではそんなことはないようです。よかったです。


 一生で何回食事をするのか計算したことはないのですが、相当な回数に上るでしょう。渋々ではなく、食べることが楽しい、食べることに関わるのが好き、食べ物に興味がある、人と一緒に食べるのが好きであれば、より人生は楽しくなるはずです。食べるって大事ですね。

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