もうすぐ

第13回定例会に出席しました。工事は予定通り進み、外溝は4月になるかもしれないと言われていたのですが、天気さえ良ければ、3月中に完成しそうです。信頼できる方々とご縁があって本当に良かったと思います。 今日は内装を見せてもらって写真を撮りました。家庭的な温かい雰囲気でした。ここに、家具や教材、保育用品が並べられ、子ども達の笑顔が揃うところを想像してニヤニヤしてしまいました。屋外園庭が見晴らしが良くて、開放的な気持ちになれます。雨の日も外に出られるような環境をこれから作っていきたいと思います。 同じ部屋で集団で長時間過ごすと、子どもだってストレスを感じます。散歩や園外保育をたくさん取り入れて、リフレッシュして、楽しく過ごせるようにしたいと思います。室見川が近くなので、四季折々の自然や動植物に触れ合えるのではないかと楽しみにしています。前の道路は車通りが多いのですが、少し西の方に行くと、田んぼや公園、神社があります。 以上児クラスで、こんな保育ができるといいなと思っています。 室見川に行って、魚を見つけた子ども達が、魚の名前を知りたいと思います。名前を知るためにどうすればいいか、みんなで考えます。図鑑を見たらわかるという意見が出ます。図鑑をみんなで見るのですが、子ども達の記憶にある魚がそれぞれ違っていて、どの魚かわかりません。もう一度見に行こうということになり、写真を撮ったらいいという意見が出ます。川に行って写真を撮り、図鑑と見比べて、魚の名前がわかります。魚の名前がわかると、その魚が何を食べているのか、どのくらいの大きさになるのか知りたくなります。もう一度図鑑で調べると、いろいろな

発達

発達を説明するのに、『包み込まれたものが外に向かって開いていくこと』という言葉があって、私はこの表現が大好きです。子どもの可能性が開き、だんだん自由になるようなイメージが湧くからです。生まれたばかりの赤ちゃんは、思うように動くことができませんが、少しずつ手足を自由に動かせるようになり、おすわりして、はいはいができて、歩けるようになる・・・だんだん自由になっていく感じがぴったりきます。 子どもの発達は、大人にとって歓迎できるものばかりではありません。たとえば、赤ちゃんがえり、駄々こね、うそをつくなど・・・。これも、立派な発達です。お母さんの気を引きたくて、赤ちゃんの真似をする、ダメだとわかっていても自分の思いを通す、自分を正当化するために本当ではないことを言う・・・知的・精神的発達がなせることです。これまでと違う姿に驚いたり、怒ったりしたくなる気持ちはよくわかりますが、発達の一過程です。これも成長の証だとゆったりと構えていると、小さな嵐はいつの間にか通り過ぎていきます。 発達に遅れがあるお子さんを担任した時に、何度言ってもわかってくれなくて途方に暮れたことがあります。療育の先生に、「発達が止まっているように見える時の関わりが一番大事なんですよ。何も変わらないように見えて、内面で少しずつ変化が起きている。人は、発達する時には、まずしゃがんで力を溜めて、それから大きくジャンプするものです。」と言われて、納得しました。これは、どの子にも言えることだと思います。子どもは聞いていないように見えて、ちゃんと聞いていて、考えています。どうせ聞いていないからと、諦めてしまうのはもったいないと思い

それぞれの春

開園まであと1ヶ月余りとなりました。 ここまでの道のりは本当に長かったです。まだまだやらなくてはいけないことが山積していますが、春が待ち遠しいです。 土曜日に、NHKの『すくすく子育て』を見ました。4月にお子さんを保育所に入所させる保護者の方が、不安な気持ちを話されていました。 私の娘も大阪で1歳の女の子を育てているのですが、4月に保育所の入所が決まりました。先が見えなかった子育てに、変化が見えて忙しそうです。初めての子育てで、周りにサポートする人もいなくて、子育てを辛く感じる時もあったようです。子どもは間違いなくかわいい・・・でも、人生100年と言われるようになった自分の生き方も考えるようになったのだと思います。 『すくすく子育て』の中で、お母さんが、「子どもを預けるのに後ろめたい気持ちがあった・・・」と言われたのを聞いて思い出しました。北九州市保育所連盟名誉会長である藤岡佐規子先生が、「母親は子どもを預けることに健全な後ろめたさを忘れてはいけない」と言われていました。離れている分、子どもと一緒に過ごす時間を大事にして、短い時間でも愛情を伝えようとすることが大切だと言われていたのだと思います。 保育園に預けるといいことはたくさんあります。 ①子どもに合った味付けの栄養価の高い食事が食べられる 様々なメニューがあります。 ②規則正しい生活ができる 朝早く起きないといけないので、夜更かしはできなくなります。 ③間食をしなくなる お家にいたら、お母さんも一緒についつい食べてしまいますよね。 虫歯がある子はあまりいません。 ④テレビやビデオを見ない 絵本や紙芝居、先生達の歌で育ちます

〇〇教室

りんごの花保育園を開園するにあたって、どんな保育・教育をするかいろいろ考えています。頭を悩ませていることの一つが〇〇教室です。 〇〇教室・・・ずっとこの〇〇教室の意義を考えていたのですが、見いだせなかった理由がやっとわかりました。方法がまずいのだと思います。『〇〇教室』という名前がついて、専任の先生がやって来て、その時間だけ教える方法では、通常の保育から切り離されてしまい、そこで学んだことは持続しません。〇〇教室の時間は、専任の先生に丸投げして、担任の先生はサポートに廻ったり、傍観者になってしまうのもよくないと思います。〇〇教室に先生達の共通の思いや子ども達の意欲がなければ、ただ〇〇教室をしているという安心感だけになってしまいます。〇〇教室は、保育の一部であり、他の活動と繋がらなければ意味がないと思うのです。担任の先生も専任の先生も保育の目標を共有し、互いの保育につなげると、子どもの興味・関心が強くなり、力がついていくと思います。 一昨日の職員勉強会で、先生達と〇〇教室について話しながら、これまで感じていた違和感が解消しつつあります。子ども達は限られた時間しか子どもでいられません。〇〇教室といえば教育をしているような感じがする・・・で大事な時間を奪うわけにはいきません。 今頃になって気付くなんてまだまだ修行が足りません。 『りんごの花保育園』開園まで38日

力が湧いてくる

第3回目の職員勉強会でした。参加者は、12名。遠方にいる二人の方を除いて集まってくれました。前回の勉強会で話したことについて、それぞれ思いを巡らしてくれたようで、木の玩具が置いてあるお店の情報なども教えてもらいました。 保育マニュアルを読みながら、『社会人として、保育者として』について考えました。個人情報を守ること、子どものモデルとして、常に子どもに見られていることを意識し、言動に気を配ることなど、当然のことを確認しました。 りんごの花保育園の先生達は、運動会の練習以外はジャージを履きません。食事の介助以外の時はエプロンを付けません。日頃の保育で、転んだり、寝転がったり、泥まみれになることはないからです。子ども達と一緒に過ごす日常の生活では、いつもお母さん方がご家庭で過ごされているような服装でいる方が自然です。以前は、子ども達の鼻水等を拭いたティッシュをポケットに入れておけるからと、常にエプロンを付けていましたが、鼻水を拭いたティッシュはすぐにゴミ箱に捨てるべきです。なんだかいろいろな理由をつけて、保育園や幼稚園の先生達の服装のイメージが出来上がったような気がします。子ども達と一緒に過ごす毎日は、ごく普通の服装がいいと思います。 りんごの花保育園では、「だめ」「やめなさい」などの禁止言葉は、危険でない限り使いません。「だめ」「やめなさい」の言葉は、行動だけでなく思考することも止めてしまうからです。「だめ」ではなく、どうすればいいかを伝えたり、子ども自身が考えることが大事だと思います。S先生が、自分の口からどんな言葉がでるかしっかり意識することが大切だとお話されていました。自分は

3歳以上児の教育

保育所保育指針が改定され、保育所・幼稚園・幼保連携型認定子ども園は『幼児教育施設を行う施設』であると法的に明文化されたことを書きました。3施設のねらい・内容が共通になり、教育施設として多くのことを求められるようになります。 (新保育所保育指針) 第1章総則の4 幼児教育を行う施設として共有すべき事項 (1)育みたい資質・能力 「知識及び技能の基礎」「思考力、判断力、表現力等の基礎」「学びに向かう力、人間性等」 (2)幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 「健康な心と体」「自立心」「協同性」「道徳性・規範意識の芽生え」「社会生活との関わり」「思考力の芽生え」「自然との関わり・生命尊重」「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」「言葉による伝え合い」「豊かな感性と表現」 それぞれについて、幼児期にどんな力をつけるべきなのか、就学までに育ってほしい姿の詳細な説明が書いてあります。なかなか重たいです。こんな様々な力をどうやってつければいいのか・・・少し途方にくれます。大人だって、こんな力をもっているかどうかと頭を捻りたくなります。 やっぱり、こんなにたくさんの力をつけるには、『遊び』が一番です。『遊び』には多様な要素が含まれています。体を動かし、自分で考え、社会に出会い、自然に触れ、友達と一緒に考えたり、力を合わせたりできるのは、やっぱり『遊び』を通してだと思います。 毎日楽しく園に通ってほしいと思うと、いろいろな行事を取り入れてしまいます。「おもしろかった」「楽しかった」という子ども達の声を聞くと、良かったと思うのですが、行事は受け身であるのが気になります。子ども自身が考えてやってみ

3歳未満児の教育

平成30年4月から施行される改訂保育指針を読み返しています。今回の改訂の大きなポイントは、3歳未満児の保育内容が詳しく書かれていることと、幼稚園・保育所・認定子ども園が幼児教育を行う施設として正式に法的な文書に明記され、保育のねらい、内容がほとんど同じになったことです。 3歳未満児の保育のねらい・内容は、私達がこれまで大事にしてきたことがそのまま書かれていました。以前東京家政大学教授の那須信樹先生の研修を受けた時に、「改訂保育所保育指針の未満児保育のところは、現場の先生達が培ってきたことを文章化してあるので、『ふん、ふん、なるほど』と思ってもらえると思います」とおっしゃっていましたが、本当にその通りで嬉しくなりました。 0・1・2歳児は、心身ともに大きく成長・発達する時で、特に大人の関わり方が心の育ちに大きな影響を与えます。怖い時、不安を感じた時に、安心できる人がいること、そして自分はその人から大事にされていること、自分にはその価値があることをこの時期に育むことができれば、その後の人生の大きな拠り所となります。集団生活の中で、大人から指示・命令されてばかりいると、自分が大事にされているという感覚は育ちにくくなります。くつろいだ環境の中で、自分を主張することを受け入れてもらえる経験や、温かい雰囲気の中で応答的に関わってもらう経験がこの時期の子どもにはとても大切です。 3歳位になると、「見てて」という言葉が口癖になります。これは、「私のことをしっかり見てて」という意味と「手を出さないで見てて」という2つの意味があると言われています。子どもが自分で何かしたいと思った時に、大人が手を出

宝物

第12回定例会に出席しました。工事は順調で、3月3日位に、足場を取り外し、建て物の外観が表れるそうです。ひな祭りの日にりんごの花保育園の姿が見えるなんて素敵です。そう言えば、設計士さんが外観の色を決める時に、「この通りは黒の建て物が多いから、白の方が清潔感があっていいんじゃないですか?」と言われましたが、いいと思います。たぶん、きっと! 202号線から、ゴルフパートナーさんの後ろ側にりんごの花保育園が見えるのに気づいて嬉しくなりました。 夕方、久しぶりに高校時代からの友達二人に会いました。二人とも私が自分の保育園を開園することをとても喜んでくれました。「心配してたけど、建て物がだんだんできているね。近くを通る時はいつも見に行ってるよ。」と話してくれました。もう一人の友達は、大切にしていたエレクトーンをりんごの花保育園に譲ってくれます。「私のエレクトーンの第2の人生が保育園で嬉しい。」高校生の頃と変わらない笑顔で自分のことのように喜んでくれる友達がいて、本当に幸せです。 人は心に様々な宝物を持っていると思います。それは、お金だったり、思い出だったり、知識だったり・・・。私の宝物は人です。いつも、どんなところでもたくさんの良い人たちに支えられ、励まされ、助けられてきました。誰か一人欠けても、りんごの保育園はできなかったと思います。本当にありがとうございます。 これから出会う方々、みなさんは私の宝物です。どうぞよろしくお願い致します。 『りんごの花保育園』開園まで41日

未来に生かす力

携帯電話やAIが普及するスピードは目覚ましいですね。20年前、こんな世界が来るなんて予測していた人はいたのでしょうか。少し前に、現在の小中学生が大人になる頃は、今の職業の60%がなくなるというニュースを聞いてショックを受けました。コンピューターやロボットの進化が進めば、人間から仕事を奪ってしまいます。さらに車の自動運転の技術が進めば、世界は変わります。 予測がつかない未来ですが、今までのような知識を蓄える教育では、AIやコンピューターに対抗できません。蓄えた知識を活用する力や新しい技術を開発する力、人と協働して発展させる力などがキーポイントになりそうです。それに呼応するように、アクティブラーニングや主体的・対話的で深い学びなど、教育も変革期を迎えています。 最近は、小さい子どもが携帯電話を操作する姿を見ることが珍しくなくなりました。子どもはおもしろいものには敏感で、興味があることはすぐに覚えてしまうので、自然な流れです。ただ、それがどんな影響を与えるのかはわかっていないので、取り入れるには慎重でなければと思います。 私が小さい頃大好きだった遊びは、ビー玉、お手玉、おはじき、ゴム跳び、石けりで、朝から晩まで夢中になって遊んでいました。今の子どもたちにやってみせても、あまり興味を持ってくれません。「今の子ども達は・・・」なんて嘆いてもあまり意味がないのですが、今の子どもたちの遊びに、あの朝から晩まで夢中になった感動や友達と一緒だからこそ感じる楽しさがあるのかは気になります。 AIやパソコンなどの進化に伴い、20年後はさらに予測がつかない世界になっていることでしょう。その世界を想像す

春よ、来い

今日の日差しは、春の訪れを感じさせてくれましたね。この時期になると、いつも松任谷由実さんの♪春よ、来い♪という歌を思いだします。私はこの曲が嫌いで苦手です。悲しくて苦しかった日を思い出すからです。 20年以上前、2歳児を担任していました。いつも時間通りに登園してくるA君の姿がありません。他の先生達と、「珍しいね、病気かな?」と話しているところに、1本の電話がかかってきました。A君のお母さんがマンションから飛び降りたという内容でした。A君のお母さんは、都心の会社に勤めていて、いつもオシャレな服で颯爽と歩くすてきなお母さんでした。まさか・・・。最近、会社を辞めて、服装が地味になったことと、A君の背中にできた水いぼを、『泣いているのを抑えつけてとりました』と育児日記に書かれていたことが少し気になっていました。 お通夜に行った時に、ずっと松任谷由実さんの♪春よ、来い♪が流れていました。A君のおばあさんが、「あの娘がこの曲が好きでね・・・」と泣きながら話された姿が頭から消えません。 まだ、子育て支援なんて言葉がない時代でした。子ども達を安全に預り、そして成長が感じられるような行事をすることが私達の役割でした。お母さんの悩みを聞いたり、子育ての喜びを共感するという意識も低かったと思います。今だったら、もっと何かできたかもしれません。 あの時のA君ももう20代後半。温かい家庭を持っているかもしれません。そうであることを願います。 私達の仕事は、子ども達を通していろいろな家庭の大変さに気づかされることがよくあります。家庭の大変さを背負ってここにいる子ども達が愛おしくなると同時に、自分の無力さに

本物の力

昨年の4月に年長組になったKちゃん。Kちゃんには2年前に卒園したお兄ちゃんがいます。年長組になってすぐ、「園長先生、Kちゃん代表になれる?」「どうしたら、代表になれるの?」「Kちゃん、頑張ってお話聞いてるから代表になれるよね?」と何度も訊かれました。代表って何のことだろうと思いながら、後で担任の先生に尋ねようと思っていつも忘れていたのです。運動会が近づいたある日、また「園長先生、Kちゃん運動会の練習がんばっているから代表になれるよね?」と訊かれ、「あ!・・・運動会の代表のことだ」とやっと思い当りました。 例年、運動会の閉会式の時に、3・4・5歳児から2名ずつ前に出てみんなの代表で金メダルをもらっていました。Kちゃんは、お兄ちゃんが代表でメダルをもらった姿にずっと憧れていて、年長組になったら自分も・・・と思っていたのです。うっかりしていた自分が情けなく、2年間ずっとその思いを抱いて、目標を持ってがんばってきたKちゃんはすごいと思いました。 もちろん、担任の先生はKちゃんを代表にしました。担任の先生だけじゃなく、お母さんも、他の先生もみんな知っていたそうです。 運動会当日、Kちゃんはとび箱で自分の順番が来た時に、突然今まで跳べなかった5段を跳ぶと言いました。担任の先生も驚いて、みんなが見守る中、「Kちゃん、本当に跳ぶの?」と訊くと、Kちゃんは、担任の先生の眼をしっかりみつめ、拳を握りしめて「うん」と言いました。その時のKちゃんの意思が宿った強い眼が忘れられません。5段は跳べませんでしたが、あの緊迫した状況の中で、一つ上のことに挑戦した姿に感動しました。 毎年運動会当日になって、一つ

選択

福岡市は保育園入所を申し込む時に、第5希望まで記入し、全ての園を見学するようになっていることを知り、驚きました。大事なお子さんを預ける場所なので、当然のことですが、5つの園を見て回るのは大変だと思います。 それぞれの園で大事にしていることが違うので、実際に園舎を歩き、子ども達の姿や先生達の様子を見て、「ここだったら大丈夫」と思えるところに入園が決まるといいですよね。 前の園では、入所申込書に第3希望までの園名と、希望する理由を書いてもらうようになっていました。開園後しばらくは、ほとんどの理由が、「家が近いから」「職場までの通り道だから」と送り迎えの利便性でした。利便性も大事ですが、保育の内容で選んでもらえるようになりたいと思っていました。年々、「保育方針がいいと思うから」「子どもに合っているから」「先生達が優しいから」と書かれる方が増えて来て、それがとても励みになりました。 退職する少し前に、ある保護者の方が、「町内の保育園を全部回って、子ども達の目の色でここに決めた」と言われたと聞きました。目の色で子どもの気持ちや成長を感じられる保護者の方はすごいと思いました。これが今までで一番嬉しかった園を選んで下さった理由です。 園に来られる地域の方や業者の方から、「子ども達が人懐こくて、のびのびしていて子どもらしいですね」とよく言われました。主体的な生活は、子どもを生き生きさせ、人への信頼感が育ちます。そんな子ども達の心が目の色に表れていたことを教えてもらって、本当に嬉しく思いました。 『りんごの花保育園』でも、子どもの主体性を尊重し、自分で考えて行動する子どもを育てたいと思います。こ

言葉の暴力

人はストレス状態の時、自分より小さい者や弱い者を攻撃してしまうことがあります。7,8年ほど前、ショッピングセンターで買い物をしていた時に、4歳位の男の子が私の進行方向に立っていました。狭い通路だったので、よけようとすると、後ろから赤ちゃんをカートに乗せたお母さんが、「じゃま、どいて!」と大きな声でその子に向かってどなりました。慌ててよけようとしたその子に、お母さんは、「じゃま!あんたの存在そのものがじゃま!」とどなりました。あまりの驚きで、そのお母さんの顔を見ることもできませんでした。しばらくその言葉を思い出しては落ち込み、頭から離れませんでした。 子育ては、大変です。子どもは思う通りには育ちません。何度言っても同じことをして、わざとのように困らせることもあります。イライラが募り、爆発してしまうこともあるでしょう。 それでも、それでも・・・言ってはいけない言葉があります。 うるさい、じゃま、いいかげんにして、あんたなんか産まなければよかった・・・ 子どもは、みかけよりずっと傷ついています。 そんな言葉を口にしてしまった時、言ってしまいそうになった時、お母さん自身が一番苦しんでいる時です。助けてくれる人は必ずいます。子どものために、お母さん自身のために、「助けて」と言う勇気を持って下さい。 自分は親から虐待されて育ったと言われるお母さんに時々出会います。自分も子どもを虐待しそうで怖いと、母親になってからも、その苦しみは続きます。 今でも、あの時のお母さんに何か声をかけられたらよかったのに・・・と悔やみます。子育てはお休みしたり、休憩したりすることができないので、お母さんを追い詰め

不易と流行

いつの時代も変わらないもの、その時々によって変わるもの、幼児教育にも『不易と流行』があります。 幼児教育の父と言われる倉橋惣三が活躍した大正時代から現在まで、子どもにとって『遊び』が重要だということは、幼児教育を学んだ人ならば異論はないと思います。子どもは遊びを通して物事の成り立ちや仕組みを知り、遊ぶことで人との関わり方やルールを学びます。 幼児教育にも流行があります。〇〇式保育や将棋で活躍する〇〇さんが小さい頃〇〇をしていたと聞けば、あっという間にブームになってしまいます。 子どもの吸収力は高いので、教えるとかなり高度なことができるようになる子もいます。怖いのは、特定の教育(?)は、全ての子どもが興味を持つわけではなく、できないことで意欲や自信を失くす子もいるということです。 年中組くらいになると、友達と自分を比べるようになります。特定の教育(?)は、成果が明らかなことが多いので、できる子、できない子、子ども自身が自分にも友達にもそんな評価をすることはないかと気になります。 『遊び』は、どの子にもたくさんのことを教えてくれます。一人ひとりが面白いと思ったことを、今持っている最大限の力を使って次のステップを目指すのが『遊び』のすごいところです。『遊び』に集中している時の子どもの顔を見て下さい。真剣そのもので、研究者のようです。 一般に『遊び』の重要性があまり認識されていないのは、私達の説明が足りなかったからだと反省しています。子どもが『遊び』から何を学んでいるのか、学んだことを活かして、何ができるようになったのか、「ふ~ん、なるほど!」と納得してもらえるよう、しっかり伝えていき

第11回定例会に出席しました。工事は順調で、予定通り進んでいます。例年にない寒さの中、工事をして下さっている方の苦労を思うと、本当にありがたいです。 定例会も終盤に入り、この会議もあと何回だろうと思うと寂しくなりました。夢は夢として、自分がこんなに立派な保育園を建てる日が来るとは思っていませんでした。大それた夢だと思っていました。ブログを読んでくださっている方、夢はあきらめなければ必ず叶います。本当です。 りんごの花保育園の園舎にサッシが入り、窓ができました。少しずつ表れてくる園舎をドキドキ、ワクワクしながら見ています。ここで、新しい子ども達、保護者の方、先生達との日々が始まると思うとなおさらです。 赤ちゃん達・・・ 「たくさん泣いていいんだよ。その度に優しく抱っこして話しかけてくれる 先生がいるからね。だいじょうぶ。」 小さいおともだち・・・ 「お部屋には、いつでもみんなの手が届くところにおもちゃがあるよ。好 きな遊びがどんどん広がりますように。」 大きいおともだち・・・ 「みんなでたくさん話して、いろんなところに行きたいね。自分で考えて 決めていいんだよ。みんながしたいと思うことができるよう、応援するか らね」 お父さん、お母さん・・・ 「安心してお仕事がんばって下さいね。初めは泣いていても、子ども達は 少しずつ新しい生活やともだちと一緒に遊ぶことを楽しんでくれるように なります。笑顔で『いってらっしゃい』って言ってくれる日が必ず来ま す。」 『りんごの花保育園』開園まで48日 追伸 本日一次の申込で入所が決まられた方に3月16日(金)の新入園児説明会のお手紙を郵送いたしま

絵本

絵本は、子どもだけではなく、大人が読んでも心を動かされます。 たくさんの絵本と出会って来ましたが、心の奥に大事にしまっている絵本があります。 だいじょうぶ だいじょうぶ 作・絵 いとうひろし 小さいぼくは、大きくなるにつれて、いろいろなことが怖くなります。友達・犬・車・・・そのたびに、おじいちゃんが、ぼくの手を握り、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言ってくれます。 ぼくは、だんだん大きくなるうちに、怖かったものがそんなに怖くないことに気づきます。おじいちゃんがいつも「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言ってくれたから。 そして、「このよのなかは そんなにわるいことばかりじゃない」って思います。 ぼくがずいぶん大きくなった時、おじいちゃんはずいぶんとしをとりました。 ーベッドに横になっているおじいちゃんのそばでー だからこんどはぼくのばんです。 おじいちゃんのてをにぎり、なんどでもなんどでもくりかえします。 「だいじょうぶ だいじょうぶ」 だいじょうぶだよ おじいちゃん 母が亡くなった時に、この絵本を町の本屋さんで見つけて、読んでいるうちに涙が止まらなくなりました。この世の中は悪いことばかりで、もう笑うことなんてできないと思っていた時でした。孫たちを全力で愛してくれた母のこと、病床の母を思う娘や息子のこと・・・いろいろな気持ちが重なって、涙が止まりませんでした。 絵本の言葉は、選び抜かれ、余分なものはありません。だからこそ、心に沁み込んで来るのだと思います。絵本は心のビタミン・・・なんて言われますが、ただただ子ども達には絵本をたくさん読んで、心を動かしてほしいのです。 前の園では、先

心を温めてくれるもの

外では雪が積もり始めました。風が強く、一瞬ですが、停電もしました。自然の前では、あまりに小さい自分の存在に心細くなります。この雪で、被害が出ないことを祈ります。 一昨日友達から1冊の絵本が届きました。友達の友達の友達が(遠すぎてすみません)、都会の野生動物保護の資金源として出版されたという絵本です。絵本を出版するまでの奇跡のようなエピソードも感動的でしたが、ページを開いた途端に拡がる色彩の美しさに目を奪われました。 作者『榎園歩希』さんが絵本に添えた言葉 ひらがなは、とても美しいかたちの文字です。危うく見えるけれどもうまくバランスを保ち、しなやかさと力強さを裡に秘めている。元来の日本の性質そのものを現しています。子どもが世界に興味や関心の扉を開く時期に、ひらがなに触れ始めます。言うまでもなく文字はコミュニケーションツールです。伝達、表現をするためのもの。それはとても彩り豊かなことなのだと、文字に対して感覚的にオープンになってほしい。そして子どもの傍らで大人も一緒に、ひらがなに想像力を使ってほしい。そこから発生する物語をそれぞれに、語り合ってほしい。そういう思いで作った絵本です。 大人は、添えられた言葉にふっと笑ってしまいます。子どもは、きっと覚えたてのひらがなを一生懸命探すでしょう。 こんな自然の脅威を感じる夜は、絵本を送ってくれた友達の気持ちと美しい色彩の絵本で心を温めたいと思います。 「りんごの花保育園にこの絵本を置いて、たくさんの親子に見てもらって下さい」とメッセージが添えられていました。開園したら、ぜひ見て下さいね。 『りんごの花保育園』開園まで50日

ともだち

友達っていいです。高校時代からの友達が、保育園を開園することを聞いて、心から喜んでくれました。退職後、友達とランチに行くようになり、会えなかった時間が長かったのに、昔と同じようにおしゃべりが弾みます。もう40年のおつき合いになるのですが、お互いに気持ちはあの頃のままです。「昔から自分の保育園を持ちたいって言ってたもんね。」夢を話せるのも友達ならでは・・・。ちゃんと覚えていてくれて、自分のことのように喜んでくれる友達がいて幸せです。 朝早くから夜遅くまで働いていたので、私にはママ友と呼べる友達がいません。子どもの送り迎えはいつも母任せ、行事に出席しても、時間を気にしながら急いで帰っていたので、他のお母さんとお話することもほとんどありませんでした。娘も息子も寂しい思いをしていたかもしれません。 以前勤めていた保育園は、小学校のように園庭が広く、お迎えの後、子ども達を遊ばせながら、保護者の方同士おしゃべりを楽しむ姿があちらこちらで見られました。時にはお父さんがサッカーを教えたり、キャッチボールをしたり、公園のようでした(今は公園もボール遊びはできないみたいですが)。私は、日が暮れるまで遊んだり、おしゃべりをするそんな親子の姿を見るのが大好きでした。 同じ年齢の子どもを持つ親同士の付き合いは長く続きます。悩みや不安を共有できる友達がいるのは、とても心強いと思います。大人になると、なかなか友達はできませんよね。保育園時代に、保護者の方同士が仲良くなってくれるといいなと思います。 『りんごの花保育園』の園庭は狭いので、お迎えの後に遊ぶのは難しいかもしれませんが、保護者の方同士が仲良くなれる

今日は第2回目の職員勉強会で、10名の方が出席してくれました。小さいお子さんがいる方や、仕事が終わって急いで駆けつけてくれた方、まだ2回目なのに、皆さんの顔を見ると、ホッと嬉しくなりました。『仲間』という気持ちが湧いてきます。 議題は、現況報告・今後の計画(新入園児説明会・新年度準備・入園式・4月の行事予定・落成式等)・担任発表・給食・環境作り・用品準備等で、短い時間に伝えたいことがたくさんあり、私のお話が中心になってしまいました。もっと先生達の意見や思いを聞けばよかったと反省です。 前回お渡しした『保育マニュアル』をしっかり読んでくれて、「私の子ども達もこんなマニュアルに沿って育ててもらったと思うとすごくありがたかったです。」と言われる先生もいました。『保育マニュアル』は、子どもの発達に沿って、保育士の援助の仕方などを細かく決めてまとめたものです。いつも同じ環境を準備し、保育士が同じ手順で関わると、子どもは何をされるのか、何をするのかがわかり、次第に自分でしようという気持ちが育ちます。保育士は子どもの姿を見ながら、少しずつ子どもに掛けていた手を離し、子どもが自分でしようとする姿を見守ります。 マニュアルがあると、先生も子どもの発達の見通しが立ち、自分が何をすべきか、他の先生がどう動くか分かり、安心して子どもに向き合うことができます。 ここで大事なのは、何のためにするのかがわかるということです。マニュアル通りに動くことが大事なのではなく、意味がわからなければ子どもに伝わりません。『保育マニュアル』を理解するには時間がかかりますが、今日のような勉強会で学び合っていきたいと思います

『給食』その2

『給食』いつも使っている言葉ですが、漢字の意味を考えると、なんだか・・・と気になります。家庭で食べる食事は『お昼ごはん』なのに、園や学校の食事が『給食』になるのはなぜでしょう。 ウィキペディアによると、『給食』とは、特定多数人に対して専門の施設を用いて組織的・継続的に食事を提供するもの。食べる側からは、その継続的に提供される食事のことを指すとありました。 『給油』・『給水』そして『給食』・・・『お昼ごはん』でいいんじゃないかと思うのは、つまらないこだわりでしょうか。 2月5日に行われた福岡市主催の研修会に参加したことをブログに書きましたが、給食担当の方が話されたことが心に残っています。 ◆監査で各園を廻っていると、未満児の子どもたちの食べさせ方が気になることがあります。スプーンに、ごはんなどを山盛りにして食べさせている保育士さんがいますが、鼻づまりをしていたら、窒息することがあるかもしれません。大人だったら、カレースプーンに山盛りいっぱい乗せたものを食べなさいって言ってるようなものです。 ◆スプーンで子どもの口に食べ物を入れたら、スプーンをすくいあげるのではなく、すっと引くようにして下さい。 ◆3歳になったから、みんな一緒にスプーンからお箸にするのではなく、それぞれの発達段階に合わせて下さい。スプーンの持ち始めは順手で握ります。それから逆手に移行し、さらに鉛筆握りができるようになったらお箸に移行する準備ができたということです。一人ひとりに合わせて無理がないように進めて下さい。 「そう、そう!!」と思わず言ってしまいそうになりました。さすが給食のスペシャリストです。衛生面について

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