お父さんの会
児童発達支援事業所では、毎月1回家族支援プログラムを行っているのですが、今日はお父さん方に来ていただいて、お話をしてもらう日でした。お父さんの参加はなかなか難しいのかなと思っていたのですが、それでも4名のお申し込みがあり、実際には3名のお父さんが来てくださいました。 お母さん方とはいろいろお話をしてきたのですが、お父さん方とのお話は初めてです。話が途切れたらどうしようと思っていたのですが、話題は次々に出て来て、時間が足りないほどでした。私もお父さん方のお話をとても興味深く、おもしろく(すみません)聞かせて頂きました。 どのご家庭でも同じだと思いますが、お父さんとお母さんの子育てに対する思いや考え方、教育方針が違い、家庭内でディスカッション(!)されるそうです。お子さんが成長するにつれて将来に対する不安が大きくなり、その時々で悩みも出てきますね。話題は就学に至り、情報がうまく収集できないというお話も出ていました。 単身赴任のお父さんがいらっしゃって、お母さんに負担がかかりすぎていないか心配されていました。相談機関や様々なサービスもあることをお
Nov 15
個人懇談
今週、個人懇談を行いました。希望される方だけなのですが、今年は例年より申し込みが少なかったようです。日頃、送迎の時に保護者の方とたくさんお話できているからではないかと思います。 園での姿とご家庭での姿がかなり違っていて、保護者の方のお話を聞いて驚いたり、感心することも多々あります。園でのお子さんの話を聞いて、おうちの方も同じように感じられているのではないでしょうか?子どもも大人と同じように、場所や周りの影響を受け、状況に合わせて行動します。おうちでは「できない」「やって」ということでも、保育園では友達を見ながらがんばっています。そんな情報交換ができる個人懇談はとても貴重な場だと思います。 特に、5歳児は4か月後に就学を控えているので、担任の先生は就学したら困るかもしれないと心配していることをお話しています。困っていることだけではなく、困っている時にこうしたらうまくいくという具体的な手立ても一緒に伝えるようにしています。 生まれて1~6年ほどしか経っていない子ども達の現在の課題を保護者の方にどこまで伝えればいいのかとても悩みますが、早く対応す
Nov 14
ピグマリオン効果
集団や環境が人の行動や考え方に影響を与えることはよく知られていますが、保育園でもっとこの力をうまく活かせないかと考えています。 ピグマリオン効果をご存知でしょうか?他の人からの期待がその人のパフォーマンスや成果を向上させるという心理効果です。この効果を証明するための実験があります。 ある学校に行って、担任の先生に「この子は伸びるよ」と言うと、実際にその生徒の成績が伸びたそうです。この子というのは、名簿の中で無作為に選んだ子だったそうですが、「この子は伸びる」と第三者に言われて成績が伸びたのは、教師がその言葉を信じ、肯定的にその子を見て特に目をかけたからなのだと言われています。 子どもは大人から自分がどう見られているかとても敏感に感じています。いつも注意されていると、「また叱られる」と、自分を肯定できなくなってしまうのではないかと思います。 ピグマリオン効果の逆でゴー レム効果というものがあります。周りから期待されていない、否定的にみられることでパフォーマンスが低下してしまう状態です。 「どうせ私なんか・・・」と言う言葉に表れていますが、
Nov 13
誰でも通園制度
来年度から『誰でも通園制度』が本格実施されます。福岡市でも一昨年前からモデル事業が展開され、実施された園長先生の報告も聞きました。現場の先生方は、在宅で子育てをしている保護者の方やお子さんの成長への支援に手応えを感じたという報告も聞きました。同じ区でも『誰でも通園制度』に取り組んでいる園の園長先生から、心配したほど大変ではないというお話も聞きましたが、りんごの花保育園で実施できるかどうかには不安があります。 NHKラジオで、保育研究所の常務理事である逆井直紀氏が『誰でも通園制度』の課題について話されていました。逆井氏は、4つの課題を挙げられました。 1つ目は、受け入れ体制が不十分であること。モデル事業は認可保育園で行われているのですが、制度が本格実施されると、様々な事業形態が参入することになります。保育士資格を持っている人が半分でいいという体制で、保育事故が防げるか、とても不安です。 2つ目は保育士の処遇改善。全国的に人手不足の保育園が8割以上ある中で、保育士の人材確保ができるのでしょうか?業務が増えることで、ますます保育士が現場から去っ
Nov 12
食具
お昼時、はなぐみ(1・2歳児)の保育室から大きな泣き声が聞こえて来ました。誰が泣いているのかな?と廊下を見ると、H先生が大泣きしているQくんを抱っこしてメダカの水槽を覗き込んでいました。気持ちを切り替えるためですね。 Qくんの大泣きの理由は「まだ食べたい!」「おかわりがほしい!」ということでした。何度かおかわりをしたので、「もうおしまい」になったのですが、まだまだ食べたいQくんは納得できなかったようです。今日は、大根と鶏肉の煮物とかぼちゃの豆乳味噌汁・・・とってもおいしい給食でした。特に小さい子ども達は和食が好きなので、おかわりの声が飛び交います。新米ごはんもとってもおいしいので、食欲は止まりません。 そんな中、食材と食具について、興味深いコラムを目にしました。最近は安全のためにシリコーン製の食具を使うことが多いようですが、食具が食材よりも柔らかいと、感覚差異が生じて美味しく感じられないそうです。 私達も、シリコーン製のスプーンで大豆を食べると、口に当たった時に違和感を感じ、おいしく食べれないですよね?食材に合った食具を使えば気持ちよく、お
Nov 11
