不適切保育
今日は、不適切保育についての研修会がありました。あるテレビ局から取材が来ていて、3時間の研修会の様子をずっと撮影されました。少し前の福岡市や田川市の認可保育園での不適切保育は数々の報道番組に大きく取り上げられました。認可保育園への信頼を大きく揺るがす報道に心が痛みました。 大多数の認可保育園では、一人ひとりの子どもの人権を大切にする保育が行われていると思いますが、ほんの一握りの保育園で不適切保育があれば、大切なお子さんを預けられている保護者の方が不安に思われるのは当然だと思います。昨日の福岡市園長会でも、指導監査から不適切保育をなくすため、様々な取り組みをするよう提言されました。 不適切保育はこども達の心に大きな影響を与えます。信頼できるはずの大人が信頼できないとわかった時、子ども達は心底傷ついてしまうでしょう。それがわかっているのに、保育園での不適切保育がなくならないのは、個人の問題だけではなく、その環境やシステムに原因の一端があると考えられるようになっています。 福岡市では現場の保育士を支える巡回心理士の派遣が始まりました。年間5回まで
Nov 20
日本版DBS
福岡市の園長会に出席しました。今日の会場は少し離れたところで開催されたので、往復するだけで時間がかかりました。福岡市は広いので、いつも園の近くが会場なのはラッキーなことなんだなと思いました。 来年12月に施行予定の日本版DBSについて、弁護士の方のお話を聞きました。DBSは、イギリスで活用されている犯罪証明管理及び発行システムですが、それが日本にも導入されるそうです。子どもを性犯罪から守ることが目的で、子どもに接する仕事に就く人に対して、犯罪歴を照会することが義務付けられます。 日本全体で犯罪件数は減少しているのに、子どもの性犯罪の認知件数は増加しているそうです。認知件数が増えているということは認知されていないものを含めると、相当な数になるのかもしれません。恐ろしいことです。一番弱い子どもが被害者になることを防がなくてはいけません。性犯罪は再犯率が高いそうなので、過去にそんな犯罪を犯した人が子どもにかかわる仕事に就くことは絶対に避けたいです。 子どもが性犯罪の被害に遭うと、生涯にわたって回復し難いほどの重大な影響を受けるので、DBSは必要
Nov 19
お引越し
夕方、卒園児の小学5年生のKくんと3年生のKくんがお母さんと一緒に遊びに来てくれました。二人ともすっかりお兄ちゃんになって、いろいろな話をしてくれました。保育園にいた時は、恥ずかしがってあまりしゃべってくれなかったのに、大きくなるとこんなに対等にお話をしてくれるようになるんだなと嬉しく思いました。 この時期にちょっと意外な訪問だったのですが、今月末にお引越しするそうで、5年生のKくんが「保育園に行きたい」と言ってくれたそうです。それもとっても嬉しかったです。卒園して5年経っても保育園のことを思い出してくれるんですね。 小学校の発表会の動画も見せてもらいました。たくさんのお友達と一緒に堂々と歌ったり、踊ったりする姿がとても大きく見えました。時の流れは本当に早いです。保育室や給食室を覗いて「懐かしい・・・」とKくん。ちゃんと保育園の頃の記憶が残っているんですね。 おうちを建てて引っ越しをすることになったそうなので、新しい場所できょうだい仲良く頑張ってくれると思います。年賀状を出すね・・・と住所も書いてくれました。今年の運動会はお引越しの用事で来
Nov 18
児童発達支援事業所
児童発達支援事業所の定例会に出席しました。11月より新規事業所が開所したのですが、すでにたくさんの方が契約や利用予定をされているそうです。児童発達支援事業所を利用したいという方は増えています。 事業所にいると、1日に1件、利用申込の電話が入って来ます。時期的にも、来年の4月から利用したいという希望が多いのですが、この時期に年長児で利用したいという話もあります。就学を控えて不安になるのでしょうね。相談できる場所や話せる人がいるだけでも安心できると思います。 療育を利用するハードルは低くなっています。明らかに遅れがあるというお子さんだけでなく、心配なところがあれば相談機関や療育センターに行って発達検査を受け、受給者証を発行してもらい、なるべく早く支援を受けたいと積極的に利用される方が増えています。小さいころに支援を受けた方が効果があることが認知されるようになったのでしょうね。 西区には児童発達支援事業所が5か所あり、それぞれ特色があるので、お子さんに合った事業所を選ぶことができます。どこの事業所もまず見学してから・・・ということなので、迷ったら
Nov 17
不登校支援
2024年度の小・中学校の不登校児数は35万4千人にも及んでいます。原因は様々ですが、発達障がいと言われる児童も多く含まれています。現在、児童発達支援事業所では、3件の不登校児支援を行っているところです。 昨日のお父さんの会でも、就学についての悩みが挙げられました。どこに行けばお子さんの力を引き出してくれるのか、将来の力に繋がるのか、日々迷ってあるようです。特別支援学校、特別支援学級、通級、通常クラス・・・それぞれの良さがありますが、足りないところもあります。行く場所によってどんな影響があるのか想像するのは難しいでしょう。 児童発達支援事業所りんごの花の不登校支援のお子さん3人の共通点は、SOSが出せないということです。困っても、困っていると言えないので、小学校の先生は困っていることに気づいていません。日々の困ったことが重なって小学校に行けなくなるのではないかと思います。 保育園の時に、発達の凸凹に気づいていたら・・・私も苦い経験があります。子どもは、他の子の行動を見ながら動いているので、大人から見ると理解して行動しているように見えます。感
Nov 15
