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未来を生きる子どもたちのために

最近、発達障害に関する研修動画(信州大学医学部教授本田秀夫先生)をYouTubeで日々見ているのですが、発達に特性がある子だけではなく、全ての子どもに対しても大事なことをお話されていたので、それについて書きたいと思います。


 発達障害があるお子さんは、育てられ方によって、大人になった時に大きな違いが出てくるそうです。だから早期療育が大事だと言われているのですね。早期療育は訓練ではなく、その子に合った経験を準備し、大人がその関わり方を学ぶことなのだと思います。発達障害があっても、社会的適応性がよい人は、その子にあった育てられ方をしているからだそうです。


 大事なことは4つです。①一人一人の発達特性に応じて必要な課題を設定してもらえていること。②本人が興味を持って取り組める手法であること。③少しの努力で短期間に達成可能な目標設定をしてもらえていること。④他者に気軽に相談できる環境の提供がされていること。


 発達に障害がなくても、この4つを意識して育てられると、どの子も安心して、自分らしく自分の得意なところを伸ばして育っていくことができると思います。大人がそうであるように、子どもも一人一人得意なこと、苦手なことがあって当たり前なのに、運動もできるようになってほしい、勉強もできるようになってほしい、絵が上手に描けるようになってほしい・・・子どもは未知数であるからこそ、大人は無意識的にたくさんの要求を出してしまいます。


 保育園でも、同じ年齢の子はみんな同じようにできるものという思い込み(期待)があります。みんなが同じことができるように叱咤激励し、できたら褒め、できない時はがっかりした顔を見せてしまう。子どもは大人の表情に敏感です。大人の期待に添いたいと思って一生懸命頑張ったのに結果が出せないことで一番傷つくのは子どもです。


 できる、できないにとらわれるなら、子どもが少しがんばればできることを目標にしたいと思います。一人一人の子どもが、自分は大丈夫と思えるような日々を一緒に過ごしていきたいと改めて思っています。

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