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異年齢児保育

先日のブログで、りんごの花保育園の未満児保育は、一人ひとりに丁寧に関わる『育児担当制』を取り入れたいと書きました。以上児クラスは、『異年齢児保育』を取り入れ、『心を育てる』ことを大事にしたいと思っています。 

 少子化の影響でしょうか、異年齢児保育を取り入れる幼稚園・保育園が増えて来ましたが、私も17年前から始めた『異年齢児保育』で、子どもの心が育つことを実感しています。

 とってもおおまかな説明をすると、『異年齢児保育』は、年齢が違う子ども達の集団で保育をすることですが、それぞれが大きな影響を与え合います。

 年下の子は、年上の子への『憧れ』の気持ちが育ちます。年長組の子ども達の存在感は大きく、「去年の年長さんが〇〇していたから、私達もしたい」「〇月になったら、年長さんみたいに〇〇できるよね?」という言葉が何度も聞かれます。1歳、2歳しか違わないのに、子ども達にはなんでもできるお兄さん、お姉さんに見えるのでしょう。

 年上の子は、年下の子への『おもいやり』の気持ちが育ちます。「困っていた時に、年長組のお兄ちゃんが〇〇してくれたから、今度は僕が〇〇してあげる」と手伝ってくれたり、困っている子を見かけると、「だいじょうぶ?」と優しく声をかけてくれます。子どもがすごいのは、全部手伝うわけではなく、その子が困っているところだけ手伝ってあげるところです。「自分でしたい」と思っている年下の子の気持ちがわかっているからできることです。

 同年齢の子ども集団での活動も、もちろん大事ですが、『心を育てる』ために、朝・夕の集まりや身支度の時間、給食やおやつの時間など生活の場では異年齢児で過ごしたいと思っています。

 0歳児でも、自分より小さい子への関わり方は違います。頭をなでたり、顔を覗き込んでニコっと笑いかけたりします。相手の子が、反射的に顔を叩いても、ブルっと顔を振って苦笑いすることもあります。自分より小さいとわかっているので、我慢するんですね。びっくりします。「人類は、助け合う力を持って生まれて来るから、こうして生き残っているんだ」と言う話を聞いたことがありますが、赤ちゃんのこんな姿を見るとそう思います。

 『異年齢児保育』を通して、人間が本来持っている「おもいやり」の気持ちを大事に育てていきたいと思っています。

『りんごの花保育園』開園まで70日

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