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保育園の展望

以前ブログに書いたように、最近、国の肝いりで企業主導型保育所があちらこちらにできています。立地がよい場所にあったり(子どもにとってではなく、大人にとってです)、習い事への送迎など様々なサービスをしているところもあると聞きました。待機児童もだんだんいなくなることでしょう。やっと開園した立ち場としては、焦ります。

 20年後、保育園はどうなっているでしょう。子どもを集めるための競争に明け暮れ、疲弊しているかもしれません。子どもにとって何が大切かよりも、利用者である保護者の方のニーズを先取りしているかもしれません。

 りんごの花保育園には、中国から来日した男の子がいます。お父さんもお母さんも、男の子も全く日本語が話せませんでした。担任が英語でようやくコミュニケーションをとっていたのですが、日本語が全く通じないのは初めてで、私もどうすればいいかわかりませんでした。

 入園してしばらくは、慣れない生活習慣や、全く言葉が通じないので、相当なストレスがあったようです。そんな様子を見て、保護者の方が中国語の絵本を持って来て下さったり、保育参観の給食のとき、積極的に話しかけてくださいました。別のお母さんは、中国語が通じそうな病院やおいしい広東料理のお店を紹介して下さいました。

保育園は、有り難い人材で溢れています。地域社会がほとんど機能しなくなっている昨今、保育園は地域の人達を結びつける役割を担うことができそうです。

 20年後の保育園は今と同じではないと思いますが、少し形を変えたとしても、地域になくてはならない存在であり続けると思います。そのために、今日も明日も人を幸せにするための土壌作りをがんばります。

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