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みんな違う方がいい

昨日は職員勉強会でした。勉強会では、M先生が『ウワサの保護者会』という番組で取り上げられた世田谷区の桜ケ丘中学校のビデオを撮って来てくれたので、みんなで視聴して、意見交換しました。

 公立の中学校でありながら、桜ケ丘中学校には校則もなく、授業の開始を知らせるチャイムも鳴りません。制服は着ても着なくてもいい・・・子ども達の自主性を大切にしています。

 冒頭、桜ケ丘中学校の学生が、「自由だからこそ難しい。自由だからこそ自分で考えて行動しなくてはいけない」と言っていた言葉が印象的でした。

 主体性とか自主性、自由を重んじると言うと、子どものわがままを助長するのではないかと思う人も多いようですが、子どもは自分で考えて行動するので、自分の行動を意識化し、自分の行動に責任を持たなくてはいけないと強く思うようになります。子どもだって、何が良くて、どうすればいいのか自分で考えて判断できます。もっと子どもを信頼してもいいのではないでしょうか。

 今の一般的な学校のように、規則で子どもの行動を縛ると、反発したくなる気持ちはわかります。学校には無意味ではないかと思われるような規則がたくさんあります。私たちの時代からそうです。髪の毛が肩に着いたら結ばなくてはいけない。結ぶ時のゴムは黒ゴムでなければならない。前髪は、眉にかからないように・・・今思い出しても、数え切れないほどの意味不明の規則がありました。

 私は髪の毛が茶色だったので、風紀の先生に、「髪の毛染めてるだろ。黒に染めて来い」と言われたことがあります。(今考えても腹立たしいです)

 髪の毛の色は地毛ですが、黒色にすることにどんな意味があるのでしょう。桜ケ丘中学校では、髪の毛を染めたり、ピアスをしている子もいます。公立の中学校では考えられないことでしょう。でも、髪の色が違ったり、ピアスをするとどんな不都合があるのか、大人は子どもに納得がいく説明ができるのでしょうか。

 桜ケ丘中学校では、「みんな違ってみんないい」ではなく、「みんな違った方がいい」という考え方を大事にしているそうです。AIやロボットなどの技術が日進月歩する中で、これからの子ども達には予測不能な未来が待っています。細かい校則を守らせることに一生懸命になるよりも、自分の頭で考え、自分の良さを活かし、自分で自分の人生を切り拓き、自分で幸せな人生を選び取っていくような力をつけることの方がずっと大切なのではないでしょうか。

 M先生は、今りんごの花保育園で大事にしていることが、桜ケ丘中学校に通じているような気がすると言ってこの番組をビデオに撮って来てくれました。

 自分で考えて行動する・・・確かにりんごの花保育園が大事にしていることに通じることがあるように思いました。一人ひとりの子ども達が自分の人生の主人公として自信を持って生きられるような力の基礎を育んでいきたいと改めて思いました。

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