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保育実習

先日の福岡市園長会で、保育士養成校の先生方と、福岡市保育所連盟の理事の先生方との意見交換会の報告書が配布されました。その内容を見てやっぱりと思うことがたくさんありました。

 保育実習は10日間実施する学校が多いようです。実習では、実際に子ども達と関わり、現場の先生達の姿を見て保育士の仕事について学びます。部分実習、全体実習と呼ばれる実習があり、実習生が担任の先生と同じように保育計画を立てて、実践をすることもあります。

 初めて行く保育園、知り合いもいない中で、長時間、長期間実習をする大変さは想像に難くないと思います。保育計画を立て、子ども達に指導をした後に担任の先生から指導を受けてその日のうちに実習日誌を書く・・・心身ともに疲労困憊してしまいます。

 私ももちろん、実習中は大変な思いをしました。実習中のあの緊張感は今思い出しても辛いものです。そんな思いをして保育士資格を取得できるのですから、実習はそれだけの重みと価値があります。

 ただ、今回の報告書を見ても、『保育日誌は内容は薄くてもいいからたくさん書く』ように指導されたり、現場の先生たちが未満児の子ども達の前で保護者の悪口を言うのを聞いたり、子どもの手を強く掴むような不適切保育を目の当たりにした学生も少なくないようです。

 実習に行って、理想と現実の違いに、保育士になるのをやめたという話もよく聞きます。子どもに無理やり給食を食べさせたり、お昼寝をしない子どもを怒ったりする場面を見て、がっかりすることも多いようです。

 私も授業に行った時に、学生から実習で不適切な保育の場面を見たという話を時々聞きます。養成校の先生の立場としては、学生の実習を受け入れてもらわなくてはいけないので、学生に実習先の保育園のことについて疑問や不信を持った話を聞いても、なかなか表立って言うことはできないようです。

 今回の報告書を見ると、養成校と保育園とが踏み込んで話をされていることがわかりました。私たちは、誰のために、何のために保育の仕事をしているのでしょう。今回の報告書を見て、色々考えさせられました。

 報告書を休憩室に置いて、りんごの花保育園の先生達にも読んでもらいました。読んだ先生達は、「りんごの花保育園に実習に来た人が楽しいと思ってくれる実習にしようね。」と話し合ってくれたそうです。

りんごの花保育園で実習しませんか?

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