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自由

 人は皆、自由に自分らしく生きたいと願っています。でも、昨日のブログにも書きましたが、人と人の間で生きている以上、自由を獲得するのはとても難しいことです。


 社会生活を営む上で、行動は様々な制約を受けます。みんなが気持ちよく、安全に生活するために規則があり、それに従わないと、排除されたり、罰を受けたりします。規則は、その社会で生きる全ての人の思いに沿っているわけではないので、不自由を感じることもたくさんあります。


 最近の報道で、高校の規則が取り上げられていました。大阪府立高校の女子生徒が髪を黒く染めるよう、強く指導されたことで不登校になったと訴え、裁判では、「髪の染色や脱色を禁止した校則は学校の裁量の範囲内で、頭髪指導も違法とは言えない」とする判断が下されました。


 校則・・・必要なものと不必要なものがあります。誰かを傷つけるとか、安全に対するリスクがあるとか、それは全ての子どもを守るうえで必要な規則です。でも、地毛を染めてまで、校則に従わせる必要があるのでしょうか。黒髪は〇で、茶色の髪の毛が×なら、西洋人はみんな×になります。


 私も、高校生の頃、部活のため炎天下に長時間外にいたので、髪の毛が赤くなってしまいました。風紀の先生から、「髪を染めているだろう。」と注意されたことは忘れられません。髪の毛が違う色だと、誰かに迷惑をかけますか?風紀が乱れますか?みんなが自由を正しく理解すれば、そんなことくらいで風紀が乱れたり、学習する雰囲気が損なわれることはないと思います。


 私は、子どもの髪の毛の染色は良くないと思っています。それは、身体への影響を考えるからです。保育園の子ども達は、みんなかわいい髪型をしたり、髪飾りをつけたりしています。かわいい髪型はいいと思いますが、可愛すぎる髪飾りは、失くすと困るし、それが大きすぎたり固すぎたりして、密接する子ども集団の中では危険なので、保育園にはつけて来てほしくないと思っています。


 日本社会はまだまだ不自由です。多様性を認めると言いながら、髪の毛の色でさえみんな同じを求めます。ブラック校則の話を聞くと、なんのため?誰のため?とあまりの不自由さに呆れてしまいます。規則で子どもの心は縛れません。自分の自由と人の自由を保障し、互いに気持ちよく、自分の能力を発揮して生きるために、自分で考える力をつけることの方が大切なのではないでしょうか。



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