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飛躍

 今年度初めての体育教室でした。開園の時からずっと指導してくださっている専任のT先生は、一人一人の子ども達をよく見て、子ども達をその気にさせてくれるので、(指導が)上手だな~と思います。


 昼前に保育室に行くと、りんご3組(5歳児)が跳び箱を跳んでいました。

2段と3段の跳び箱を全員お尻をつけずに跳ぶことができました。T先生の指導を受けて3年目なので、跳び箱を跳ぶ姿も決まっています。きれいなフォームで跳ぶ姿を感動しながら見ていました。


 体育教室が終わって、T先生が、「3組は、こんなに上手に跳べるので、4段にすればよかった。」と話されていました。りんご2組(4歳児)も、3段を跳べる子がたくさんいるそうです。毎週月曜日の体育教室では跳び箱、マット運動、鉄棒、ボール投げやゲームなどに取り組んでいます。夏は、屋上園庭に設置したプールで泳ぎの指導も受けています。


 運動は繰り返し練習すると、上手になります。毎週1回ですが、その積み重ねは大きいです。でも、子どもは新しい動きを経験するとき、怖さと戦っています。怖さを乗り越えて、できた時、自信につながるのですね。


 T先生は、子ども自身が自分で怖さに向き合い、乗り越えられるようにしてくれます。決して叱ったりすることはなく、「大丈夫!」「できるよ!」という声掛けと一緒に、どうすればできるようになるのか、一人一人に合わせて『コツ』を教えてくれます。


 夕方、りんご3組のAくんのお母さんの前で、「Aくん、かっこよかったね。上手に跳び箱跳べていたね。」と言うと、「Aくんね~、1回泣いたんだよ。」と話してくれました。やっぱり怖さと向き合って乗り越えたんですね。ちっとも気づきませんでした。


 自信をつけたAくんは、ぐらぐらしていた歯を、「自分で取ってくる!」と言って本当に自分で取りました。びっくりです。「1本目の歯が抜けたときは怖くて泣いたのに・・・。」とお母さんが話してくれました。自分で怖さや大変さと向き合い、それを乗り越えた時、子どもは本当の意味で強くなるのですね。




 


 

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