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こども食堂

 保育園の事務所の前に、こども食堂の紙芝居が貼ってあります。M先生の手作りです。保護者のWさんが図書館から借りてきてくださった絵本を元に、子ども達にわかりやすく伝えるために紙芝居にしてくれました。


 絵本には、日本に7人に1人いると言われている貧困状態の子ども達が、どんなに悲惨な状態にあるかが描かれています。夜遅くまで一人で過ごしている子、前の晩からごはんを食べていなくて、給食でやっとお腹を満たしている子、100円玉を渡されて、おにぎりを買おうと思っても、消費税が払えないので、30円のお菓子3つと公園の水を飲んで夜ごはんにする子・・・先進国と言われる日本の子どもの現状とは思えません。


 先日、M先生がりんご組(3・4・5歳児)の子ども達に、自作の紙芝居を読んでくれました。子ども達は何を感じたのでしょうか。保育園の子ども達は、おうちの方と離れている時間が長くても、毎日手を繋いで送り迎えをしてもらっています。忙しくて一緒に食べることができない日もあるかもしれませんが、おうちでおいしいごはんを食べています。


 おうちでごはんを食べれなかったり、少しのお金を渡されて自分でお菓子を買って夜ごはん代わりに食べる子がいることは想像もできないでしょう。私たち大人も、社会の片隅でそんな子ども達が一生懸命生きていることを想像するのは難しいですね。


 コロナ禍で、こども食堂の運営も厳しいようです。一方では食品ロスがあり、一方では普通に食べることができない子もいるなんて、世の中はなんて不公平なんでしょう。そんな子ども達のためになればと、M先生が保護者の方に呼び掛けて、書き損じはがきや切手が集まりました。集まった書き損じはがきや切手を、新しい切手に交換して送ると、こども食堂運営の支援ができるそうです。


 先日、りんご2組・3組(4・5歳児)の子ども達は郵便局に行き、自分たちの手で切手と交換しました。社会の難しい話ですが、子ども達と一緒に考えたり、行動することが大事ではないかと思います。私自身、もっと視野を広げたいと思いました。


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