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コロナウイルス感染症とオリンピック

 福岡市ではコロナウイルス感染症の患者数が減っているので、収束に向かいつつあるのかと期待していましたが、東京近辺の感染者数が増加しているのを見ると、そう簡単にはいかないことを改めて感じます。


 もうすぐオリンピック。たくさんの人が行き交い、特別な高揚感でマスクを外して応援したり、ルールを守らない人が出て来て感染症が急増するかもしれません。コロナウイルスは、オリンピックだからといって、その活動を緩めることはないのですから。  


 これまでの1年半以上に亘るコロナウイルスとの戦いを振り返ると、今度のオリンピックがどれだけリスクが高いか誰が見ても明らかです。なのにどうして開催を決めたのでしょうか?これまでずっと頑張って来られた医療従事者の方や飲食店の方々の苦労を考えると、今回の開催決定は納得ができません。


 先週金曜日、福岡市の園長会があり、その中で、全国私立保育園連盟会長がコロナウイルス感染症で命を落されたことを知りました。前々月の対談記事を読んだ後に、急逝されたことを知り、ご病気だったのかなと思っていたのですが、まさかコロナウイルス感染症が原因だったとは思いもしませんでした。もちろん、紙面上でしか存じ上げませんが、保育界のために熱い思いを語って来られた方が急逝されたのはとてもショックです。


 オリンピックは世界中の人を元気にするエネルギーを持っています。今回東京オリンピックが開催されれば、人びとは熱狂し、素晴らしい選手の活躍はコロナウイルス感染症の流行で沈みがちな心を元気にしてくれるでしょう。


 でも、もしオリンピックで感染が拡大し、自分の身内や友人、知人が命を失ってしまえば、オリンピックが開催されたことを恨み、ずっと悲しい思い出として残り続けることになります。誰も先のことを予測することはできませんが、これだけのリスクを背負っていることは間違いのない事実です。オリンピックとコロナウイルス感染症の共存は可能なのでしょうか?


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