- Mar 16, 2022
コロナ対策の行方
新年度に向けて健康診断を行いました。今回も、嘱託医である小児科のI先生が、優しく声を掛けながら、一人一人の子どもたちを診察してくれました。I先生の前に出ると、やっぱり緊張してしまう子どもたちですが、泣いた子は0歳児が1人、1歳児が3人でした。 りんご組(3・4歳児)は、一つ上のクラスに進級するという自覚からでしょうか、みんな廊下で静かに座って待ち、神妙な面持ちで健康診断を受けていました。3歳児のKちゃんが、緊張からか、「こんばんは」と大きな声でご挨拶をしたのがかわいくて笑ってしまいました。 I先生のお話では、現在コロナ感染の2割が10歳以下だそうです。5歳から11歳のワクチン接種が始まりますが、まだオミクロン株に対してどれだけ効果があるのか、はっきりしたデータがないので、小児科の先生の間でも見解が分かれているそうです。 コロナに感染しても、軽い風邪症状の子どもたちが多いので、ワクチンを打ったほうがいいのかどうか悩ましいと話されていました。子どもでもワクチンの副反応があることを考えると、無理をしてワクチンを打たなくてもいいように思いますが、社会全体


- Mar 15, 2022
安心・安全な給食
認可保育園では、月に1回給食会議をするよう定められています。同じ園内にいても、保育室も給食室も互いに忙しいので、情報交換や意見交換をするために、月に1回の会議は大事です。 3月なので、進級に伴う給食時間や食器の変更などについて報告、伝達をしました。未満児は、スプーンで掬いやすいように返しがついた深い食器を使っているのですが、重たいので持ち上げることができません。3歳児に進級後は、自分でお茶碗を持って食べてほしいので、小さなお茶碗とお皿に替えます。2歳児と3歳児では、給食だけでなく、いろいろ変わるので、子ども達はドキドキすると思いますが、大きくなった喜びの方を感じてほしいと思います。 給食会議で、新入園児のお子さんの食に関する情報も伝えてもらいましたが、離乳食がなかなか進んでいないお子さんもいるようです。あまり食に興味がないお子さんに、家庭の中で離乳食を進めるのは難しいですね。赤ちゃんにとっては、一番安心できてぬくもりのある母乳やミルクの方が魅力的なのでしょう。 食べないことが悩みになると、がんばって食べさせようとしてしまうので、余計に食べなくなる
- Mar 14, 2022
進級
りんごの花保育園では、4月1日に進級せずに、3月中に進級をします。4月1日に新入園児を迎えて、新しい環境にみんながドキドキしてしまうと、新入園児も、進級した子ども達も不安になってしまうので、在園児は先に進級しています。 いつもの年は、1か月くらいかけて徐々に時間を長くしていたのですが、今年は、コロナウイルス感染のために、未満児と以上児のクラスを分けていたので、進級のスケジュールも短期間になってしまいました。 今日の午前中は、進級するクラスで過ごしました。一番変化が大きい2歳児は、給食前にとても賑やかに2階保育室から降りてきました。2階のりんご組(3・4・5歳児)の保育室には、たくさんの玩具や教材があるので、ワクワクしたようです。見に行くと、やはり2歳児同士固まって遊んでいました。嬉しいけど、ちょっと不安…なのでしょうか? 3歳児は、2月末から午睡がなくなったので、夕方眠くなったり、おうちに帰って機嫌が悪くなったり、朝起きれなかったり、それぞれのようです。りんごの花保育園では、3歳児は午睡をしますが、4・5歳児は午睡がありません。だんだんこのリズム
- Mar 13, 2022
赤ちゃんが国を救う
赤ちゃんの可愛さは特別です。新生児(生まれて1ヶ月)の赤ちゃんの可愛さはさらに格別です。私の娘は、昨年11月に出産したのですが、辛い出産後に、こんなに可愛いなら、もう一人産みたいと言っていました。お母さんにとって出産は痛みと苦しみを伴う大変なことですが、狭い参道を旋回しながらやっと生まれてきた赤ちゃんの顔にもそれがどれだけ苦しいことだったかが表れています。 赤ちゃんは、お母さんの胎内という最高に心地よい環境から、ある日突然(赤ちゃんにとっては)この世に送り出されて不安でいっぱいです。でも、その不安を訴える術もなく、ただお母さんの温もりと匂いと声を頼りに必死に生きようとします。そんな赤ちゃんなので、可愛くないはずがありません。 娘が里帰り出産をしてくれたので、生後2ヶ月間、じっくり赤ちゃんを観察することができました。「そんなに赤ちゃんが好きだったなんて知らなかった。」と娘に言われましたが、本当にかわいくてしかたないです。りんごの花保育園にも、たくさん赤ちゃんが入園してくれるといいのにと日々願っています。私だけでなく、他の先生たちも、「赤ちゃん、まだ
- Mar 12, 2022
心の傷を癒すということ
昨日、今日と、東日本大震災の報道番組を見て、11年経っても、大事な人を亡くした人の悲しみは癒えないことを改めて感じました。月日が経てば悲しみは薄らいでいくように思うのですが、人の心はそんなに簡単に大事な人や大事な人と過ごした時間を忘れることはできないのですね。 阪神大震災の時に、被災後の心のケアについて精神科医である安克昌さんが書かれた著書『心の傷を癒すということ』を何度も読み返しています。阪神大震災が起こるまで、心のケアについてあまり語られることはなかったそうです。現在、心の問題は大きな関心事ですが・・・。阪神大震災が人の心に与えたダメージの大きさに心を痛めた安克昌先生が、全国のボランティア医師を募って、避難所に派遣するなどコーディネーターとして活躍されたことで、心のケアについて注目が集まったそうです。 『心の傷を癒すということ』というタイトルで、映画化やNHKでテレビドラマ化されたので、ご存じの方も多いと思いますが、阪神大震災で傷ついた多くの人々の心の傷を癒すために奔走された安克昌先生は、39歳という若さで肝細胞がんのために亡くなりました。3