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主体性

 りんごの花保育園4日目。今日も泣き声の大合唱でしたが、意味のある静かな時間が時々訪れ、その時間を楽しむことができました。それぞれに興味があることがあって、たとえば音だったり、自分より大きい子の動きだったり、おやつだったり・・・。一人ひとりの興味や好きなことがわかってきて、泣き声が少し小さくなった時に、「ほら、みてごらん」と問いかけると、耳を傾けたり、まなざしを向けてくれるようになりました。たぶん、もう少し経ったら、この泣き声の日々を懐かしく思うようになるんでしょうね。とにかく、赤ちゃんはすごい!そのパワーと敏感さと、全身で何かを感じ取ろうとしている姿に驚かされます。

 昨日、りんご組のお母さんから、「前の園では、全員一斉にお茶を飲んだり、トイレに行っていたから、自分で飲みたい時にお茶を飲んだり、トイレに行っていいことがわかっていないかもしれません。」と言われました。3歳児になれば、自分で飲みたい時にお茶を飲んだり、トイレに行くのは当たり前だと思っていたのですが、みんなで一緒に行くことが約束だとしたら、声をかけられるまでお茶を飲んだり、トイレに行ったりできないかもしれません。

 私がクラス担任をしていた時は、「先生、おしっこに行ってもいいですか?」と訊ねてトイレに行く子がたくさんいました。みんなと違う時間に行くのは良くないと思っていたのでしょう。一昔前はそんな風潮がありました。自分で行きたい時にトイレに行くことができる、先を見通して、どの時間に行けばいいのか判断することができるのが、本当の意味で排泄の自立だと思います。

 子どもは自分で考えたり、選択したり、行動できる主体的な存在です。子どもが自分で考えて行動することを、しっかり応援していきたいと思います。

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