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繋がる

コロナウイルスのため、人と関わる機会が減って、長期間、いつ終わるかもわからないと思うと、寂しさや不安がボディブローのように、だんだん身体に沁み入って来てダメージを感じます。

 前出した保育通信に、コロナウイルスのために登園自粛が長く続く東京の保育園で、子ども達に励まされるエピソードが掲載されていました。

 「コロナウイルスで、お友達がたくさんお休みしていて、ずっと会えないね。」と担任の先生が問いかけると、「うん。〇〇ちゃんと遊びたいのに、もうずっと遊んでいないからつまらない。」「早く〇〇ちゃんに会いたい。」口々に子ども達から友達に会えない、遊べなくて寂しさを感じている言葉が出て来ます。

 「寂しいね。」と先生は共感しながら、「みんなとなかなか会えないけど、みんなと仲間だね、繋がっているよねと思えるにはどうすればいいと思う?」と問いかけると、しばらく考えていたMちゃんが、「心の中に友達のお家を作ればいいよ。」と答えます。

 少し前、子ども達に、「いつだってともだち」という絵本を読んだそうです。仲良しの友達と離れ離れになり、寂しくて悲しくてどうしようもないゾウが、物知りのフクロウに、こんな時はどうすればいいか尋ねます。

 フクロウは、「おまえにできることは、3つある。1つ、悲しい時には我慢をせずに泣くこと、 2つ、悲しい気持ちを誰かに話すこと 3つ、心の中に部屋を作ること・・・そしたら、会いたい時、いつでも訊ねて行って会うことができるじゃないか」と教えてくれます。

 Mちゃんは、その絵本のことを覚えていたのですね。会いたいけど会えない・・・でも、心の中では繋がっていて、会いたい時にはいつでも会えると思えると元気が出て来ます。

 どんなに苦しくても、いつかきっと長いトンネルから抜け出せます。私も寂しい時は心の中に大事な人の部屋を作って、時々訪ねて行こうと思います。

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