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感覚過敏

 昨日のブログで感覚について書きましたが、感覚の感じ方は人によっては大きく違います。臭覚・・・好きな匂い、嫌いな匂いの個人差は大きいですね。私は小さい頃、印刷された本の臭いが嫌いで本屋さんに行くと頭が痛くなりました。今はそれほど強く感じないのか、印刷の技術が発展したのか本屋さんに行くことができますが、長居はしたくありません。


 味覚・・・英語講師の先生から、イギリスでは、たんぽぽサイダーやごぼうサイダーが人気と聞きましたが、国によってもかなり違いがありますね。発達に課題があるお子さんの中には、味覚に加えて触覚の過敏さから食べ物を口に入れることに抵抗感が強く、同じものしか食べられず、苦しい思いをしている子もいます。


 視覚過敏では、蛍光灯の光がまぶしすぎて電気をつけられなかったり、聴覚過敏では、周囲の音が反射したように聞こえたり、拡大して聞こえ、耳を塞がなくてはその場にいることが難しいこともあります。


 特に難しいのが触覚過敏で、年齢を重ねても良くなることが難しく、一生苦しむ人もいると聞きました。雨が手に当たると痛い、服の繊維が針のように感じて同じものしか着れないという人もいます。感覚はそれぞれ違い、ダメージにも差があるので、「そのくらい」と周りの人が思ってしまうことがないようにしなければと思います。


 子ども達は自分で不快さを表現できないので、大人の配慮や環境調整がとても重要です。無理やり慣れさせようとすると、過敏さが増したり、トラウマになってその場にいられなくなったり、問題行動に繋がったりします。不快さやどうしてほしいのかを言葉にできるように、大人が丁寧に聞き取ることが必要ですね。


 「ふつう」「当たり前」「みんな」という言葉や意識が、感覚過敏や鈍麻を持っている子ども達を傷つけていることを意識しながら、どの子も楽しく、気持ちよく、自分は大事にされているという感覚が持てるように関わっていきたいと思います。


 

 
 
 

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