朝の一コマ
- 智子 大瀧
- 3 days ago
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猛暑に激しい雨、そして月曜日と憂鬱なことが重なり、朝の登園でお母さんとの別れが辛そうな3歳児のAちゃん。雨の日は園庭で遊べないので、保育室でお家の方に「行ってらっしゃい」と言うのですが、さらに淋しくなるようです。
いつものように出席ノートにシールを貼って、タオルをタオル掛けに掛けて・・・でも、一つ一つのことに時間をかけている様子のAちゃん。きっとお母さんと離れたくなくて、いつもより時間がかかっているんだなと思いました。
Aちゃんとお母さんが気持ちよく離れられるようにしたいと思いながらも、ちょっと今日は難しいかなと思い、「お預かりしますね」とAちゃんを抱っこしました。 お母さんから無理矢理離されたように感じたようで、Aちゃんは泣いてしまいました。もっと納得して「行ってらっしゃい」と言えるよう、他の方法はなかったかな?と思いながら話しかけましたが、Aちゃんは何も答えてくれず、仲良しのKちゃんをみつけると、抱っこから降りてKちゃんのところに行ってしまいました。
それから5分も経たないうちにAちゃんがやって来て、「ほら、見て、涙出てないでしょ!」と自分の目元を指差しながらにっこり笑ってくれたのでホッとしました。
わざわざ私のところに泣いていない自分をアピールしに来たAちゃんを見て、お母さんと離れて寂しい気持ちと、もうりんご組(3歳)だから大丈夫という気持ちで揺れていた心が見えるようでした。子ども達は日々成長します。そしてがんばっています。毎日、こんな小さな成長やがんばりに気づかされるので、この仕事を続けることができるんでしょうね。朝のちょっと苦しくて嬉しいエピソードでした。
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