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重大事故を防ぐために

 昨日は、弁護士の方による重大事故、不適切保育が起きた時の対応についての研修を受けました。


 昨年、当園で5歳児の女の子が跳び箱を跳び越した時に勢いが余って骨折し、手術を受けるという事故がありました。大事なお子さんを怪我させてしまったことにショックを受け、対応がよくなかったと反省することもあったので、興味深く研修を受講しました。


 上尾市の公立保育園で夏の暑い日に4歳児のお子さんが本棚の一番下の引き出しの中で脱水症状を起こし、命を落としてしまった事例を基に話が進みました。


 当時、大きく報道されたので、覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、亡くなったお子さんがいないことに気づくまで1時間、いないとわかってから見つかるまで40分もかかり、あと10分でもその時間が短縮されていたら、助かったかもしれないと聞いて心が痛みました。調査委員会が立ち上げられ、詳細な報告書が公開されたので、目を通したことを思い出します。


 亡くなったお子さんがいないとわかった時、職員の役割分担ができていなかったのが重大事故に繋がったようです。職員間の連携が取れていなかったのは、職員同士の仲が悪かったというような記載があったことを思い出します。何かあった時の協力態勢ができていなかったのは致命的です。


 園内で、いつも人数確認をしているわけではないので、見直さなければと思いました。いないことに気づいた時にどう行動するかのマニュアルを作成し、共有する方法を考えなくてはと思います。


 子どもは経験も少なく、危機に直面した時に対応ができるはずもありません。子どもの命と安全は全て大人の責任です。改めて、大変重たい職務を担っていることを実感しました。毎日帰宅する時に、今日は何もなくてよかったと思いながら帰っていますが、それは幸運ではなく、先生たちがしっかり子ども達を見守っていてくれるからです。温かい雰囲気の中にも子ども達の命を守るために緊張感を持続しなければと思います。

 
 
 

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