保育理念
りんごの花保育園を開園して8年目。あっという間の8年間でした。私が保育園に勤めて39年になります。この間、女性の社会進出が進み、保育園の存在価値は大きく変わりました。保育園がなければ社会は成り立たないでしょう。 家庭と保育園で育つ子ども達の心身の成長にはどんな違いがあるのでしょうか?それぞれの良さがあり、違いはあっても、保育園で育つ子ども達の成長に影を落とすものであってはならないと思っています。 以前勤めていた法人の保育園で主任保育士になった25年ほど前、保育に悩み、全国保育士会が主催する主任保育士専門講座を受講しました。3泊4日の研修を受け、大学教授の指導の下、1年間保育について学び、修了論文を書きました。 ブログに書いたこともありますが、その時のテーマは、「乳幼児期に育てたい力」で、様々な文献を読み、私が辿り着いた結論は、「自己肯定感を育てること」でした。現在、「自己肯定感」という言葉はよく聞きますが、当時はあまり耳にすることはありませんでした。 あれから20年以上経ちますが、「乳幼児期に育てるべき力は自己肯定感である」という思いは変
Nov 9
食欲の秋
食欲の秋ですね。子ども達が頼もしく食べている姿を見ると、パワーをもらいます。りんごの花保育園では、福岡市の共通献立で給食を作っているので、栄養価が考えられた美味しい給食を毎日食べることができます。 特に魚料理が美味しいです。マヨネーズ焼きやゴマ焼き、煮付け、パン粉焼きなど、家庭では多分なかなか出ないメニューもあります。子ども達もよく食べてくれます。美味しいものはわかるんですね。 未満児クラスでは、和食が人気です。何度もお代わりをして、競争するかのように食べているのを見ると、友達と一緒に食べる意味を感じます。 令和の米騒動で、昨年からずっとお米の調達に苦労しました。それまで納入してくれていた業者さんから、もう納入できないと言われ、お米を探し回る日々が続きました。 先月、法人の監事の方が農家さんを紹介してくれたので、今月から新米を納入してもらえるようになりました。こだわりのお米で、とても美味しいです。 児童発達支援事業所の子ども達がごはんをおかわりして食べているのを見て、やっぱり美味しいものはわかるんだなと思いました。お米が高いならパンでも
Nov 8
楽しみ!キラキラデー
毎週金曜日はキラキラデー。異年齢グループで、テーマに沿って、年間を通して子ども達と話し合いながら活動をする日です。ご家庭の事情でお休みしなくてはいけなかったQちゃんは、「キラキラデーだから、絶対にお休みしたくない!」と言って登園してきました。子ども達にとってキラキラデーが楽しい日になっているのはとても嬉しいことです。 今日も保育室を3つに仕切り、各グループから歓声や賑やかな会話が聞こえて来ました。遊びグループは、万華鏡づくり。作りながら何度も万華鏡を覗き込んで、そのたびに隣の友達に自分の万華鏡を見せていました。 実験グループは、3ヶ月近くかけてできた砂糖の結晶を観察しました。4歳児のHくんの「今度は塩を調べてみたい」という意見から、H塩(Hくんがおうちから持ってきた塩)・アジシオ・海水塩、グラニュー糖を観察し、匂いを嗅いだり、味見をしていました。微妙な塩分の違いがわかったようですが、やっぱり最後はグルニュー糖がいいという意見に落ち着いたようです。 音をテーマにしているキラキラグループは、ピタゴラスイッチを作りました。みんなで力を合わせて作っ
Nov 7
牛乳飲めますか?
今週初めの給食会議で、全クラスの子ども達の食欲がすごい!という報告がありました。残食もほとんどなく、なんでもよく食べるようになり、それを聞いて、頑張って毎日給食を作ってくれているM先生も嬉しそうでした。私も先日チャンポンを作った時に、残食がなくて嬉しかったので、その気持ちはよくわかります。 ただ、牛乳を飲む子が少ないのが悩みの種です。りんご組(3・4・5歳児)は、3分の1くらいの子しか牛乳を飲まないそうです。一口だけでも・・・と大人は思いますが、その一口にどれだけの意味があるのかわかりません。一口飲んでおいしく感じて飲む量が増えればいいのですが、がんばって飲んだ牛乳をおいしいとはあまり感じてくれないようです。 私は牛乳が大好きなので、毎日の試食の牛乳も喜んで飲んでいます。でも、牛乳が嫌いだったら、試食はしないと思います。牛乳の好き嫌いははっきりしていて、飲む子はごくごく飲み、苦手な子は匂いを嗅いだだけでイヤそうな顔をします。 監査でも牛乳の消費量が少ないことを指摘されるので、ぜひ飲んでほしいです。牛乳にはタンパク質、脂質、炭水化物、ミネラル
Nov 6
新しいお友達
今月から新しいお友達がりんご組(3・4・5歳児)の仲間入りをします。久しぶりに新しいお子さんを受け入れるので慣れてくれるか心配です。4歳児のお子さんなので、すでに出来上がっている友達関係の中に入れるかな~?そんなことをいろいろ考えている中、入園前の面談に来てくれました。最初はお母さんのそばにいたいと言っていたQちゃんですが、誘うと園庭に出て来てくれました。 すぐにりんご組の女子(?)がQちゃんに気づき、集まって来ました。にこにこ親しみの笑顔で「私は〇〇」と自分の名前を言うと、次々に自己紹介が始まりました。それに気づいた男子(?)が集まって来て、「僕は〇〇」と笑顔で自己紹介の輪が広がりました。 最初緊張していたQちゃんもだんだん笑顔になって、一緒に園庭のハウスの中に入って遊びだしました。そんなに長い時間ではなかったのですが、りんごの花保育園の子どもたちと楽しく過ごすことができました。また、りんごの花保育園に来たいと思ってくれたのではないかと思います。 子どもたち同士はいいですね。新しいお友達を心から喜んで受け入れてくれます。そういえば、小学校
Nov 5
出かけよう
少し肌寒いですが、散歩にはちょうどいい季節になりました。今日は、はなぐみ(1歳児)とつぼみ組(0歳児)、りんご2組(4歳児)が散歩に行きました。散歩に出かける準備に、誰と手を繋ぐかで一悶着あり、点呼をして・・・保育園の散歩は出発までにかなりの時間がかかります。 りんごの花保育園前の道路は車の通りが激しいので、気が抜けません。それでも散歩に行くのは、それだけの魅力があるからでしょう。季節の変化を感じ、花や虫に出会い、地域の人と話せるのも散歩ならではです。 今日は、公園で出会った高齢の方が4歳児の子ども達に袋いっぱいのどんぐりをプレゼントしてくれたそうです。こんな出会いがあるのもいいですね。 秋になって、一人ひとりの成長を実感します。「散歩に行きます」と言葉で報告してくれたのは1歳児のIちゃん。以前は、目が合っただけで逸らしてしまう人見知りのところがあったのですが、少し笑顔でちゃんと目を合わせて言ってくれました。大きくなったね。 ベビーカーに乗って散歩に行くつぼみ組(0歳児)の子ども達も少し余裕の表情です。最初の頃は4人乗りのベビーカーを怖が
Nov 4
インフルエンザ
先週からインフルエンザが流行し始めました。突然の高熱で、ぐったりするお子さんがいて心配です。保護者の方まで感染し、家族全員がかかって、普通の生活に戻るまでに時間がかかることもあります。 コロナ禍でインフルエンザに感染したり、予防接種を受けていないこともあり、感染拡大は免れないようです。例年より流行が早いような気がしますが、流行し出すと止めることは難しいと思います。 唯一防ぐ方法は予防接種ですね。子どもは2回受けないといけないので、2回目接種の時は痛さがわかっているので、連れて行くのが大変でしょう。 先日、保護者の方から鼻から薬を入れる方法だと1回で済むことを聞きました。痛みも注射よりマシでしょうし、1回で済むのがいいですね。でも費用を聞いてビックリ!任意の予防接種は本当に高いですね。こんなところにも、もっとこども真ん中社会を実現する国の補助があればいいのにと思います。 感染すると、身体のダメージだけでなく、家庭機能が麻痺してしまうので、本当は家族全員が予防接種を受けた方がいいのでしょうね。税金の使い方をもっと考えてほしいと思います。...
Nov 3
不登校支援
不登校が続いている卒園児の保護者の方からお電話がありました。長期間学校に行けなかったのに、今日自分から「学校に行く」と言って家を出たそうです。久しぶりなので、「10時半まで保健室登校をして帰ってくる」と言って登校したそうです。 お昼近くに小学校から電話があって、「最後まで学校にいたい」と本人が言っているので、最後まで小学校にいるという内容だったそうです。本当に本人がそんなことを言っているのか心配で心配で・・・というお電話の内容でした。 不登校の対応は、これだったら大丈夫というマニュアルもデータもないので、誰もが手探り状態だと思います。小学校の先生が学校に来てほしいと思う気持ちはよくわかりますが、悩んで悩んで、やっと10時半までだったら行けると決めたのに、「せっかく来たんだから最後まで学校にいて」というのは本人の意思を尊重しないということではないでしょうか? ずっと休んでいた子が、いきなり長時間学校にいればしんどくなることは想像していいのではないかと思います。毎日電話をしたり、友達を誘いに行かせたり、小学校としては一生懸命やっているのでしょう
Nov 2
食卓
月初めの土曜日。給食の先生が出勤できなくなったので、また給食を作ることになりました。メニューはチャンポンと知り、昨日から少々気が重かったです。前回のカレーうどんもそうだったのですが、チャンポンを作るのは初めてだからです。 ずっと仕事をしているので、家庭で麺類を作ることがありません。パスタはたまに作りますが、麺は昼のメニューだと思っているので、これまで作ったことがありません。私の母は、麺は出前・・・と決めていたので、子どもの頃のお昼ご飯はよくうどんの出前を取っていました。なので家庭で麺料理がでることはほとんどありませんでした。 何をどのくらい食べているのか、それぞれの家庭で全く違うのでしょうね。お料理好きで時間に余裕がある家庭は、食材を豊富に使った見た目もきれいな食事が並んでいるのかもしれません。毎日メニューが違っていて、バランスがいい食事・・・いいですね!家族が多い家庭は、大きなお皿に盛って自分で取り分けてきょうだいで競争して食べているのかもしれません。食欲が増しそうですね。 麺の料理をほとんど作ったことがない私は、そんなことを考えたり、想
Nov 1
