お引越し
夕方、卒園児の小学5年生のKくんと3年生のKくんがお母さんと一緒に遊びに来てくれました。二人ともすっかりお兄ちゃんになって、いろいろな話をしてくれました。保育園にいた時は、恥ずかしがってあまりしゃべってくれなかったのに、大きくなるとこんなに対等にお話をしてくれるようになるんだなと嬉しく思いました。 この時期にちょっと意外な訪問だったのですが、今月末にお引越しするそうで、5年生のKくんが「保育園に行きたい」と言ってくれたそうです。それもとっても嬉しかったです。卒園して5年経っても保育園のことを思い出してくれるんですね。 小学校の発表会の動画も見せてもらいました。たくさんのお友達と一緒に堂々と歌ったり、踊ったりする姿がとても大きく見えました。時の流れは本当に早いです。保育室や給食室を覗いて「懐かしい・・・」とKくん。ちゃんと保育園の頃の記憶が残っているんですね。 おうちを建てて引っ越しをすることになったそうなので、新しい場所できょうだい仲良く頑張ってくれると思います。年賀状を出すね・・・と住所も書いてくれました。今年の運動会はお引越しの用事で来
Nov 18
児童発達支援事業所
児童発達支援事業所の定例会に出席しました。11月より新規事業所が開所したのですが、すでにたくさんの方が契約や利用予定をされているそうです。児童発達支援事業所を利用したいという方は増えています。 事業所にいると、1日に1件、利用申込の電話が入って来ます。時期的にも、来年の4月から利用したいという希望が多いのですが、この時期に年長児で利用したいという話もあります。就学を控えて不安になるのでしょうね。相談できる場所や話せる人がいるだけでも安心できると思います。 療育を利用するハードルは低くなっています。明らかに遅れがあるというお子さんだけでなく、心配なところがあれば相談機関や療育センターに行って発達検査を受け、受給者証を発行してもらい、なるべく早く支援を受けたいと積極的に利用される方が増えています。小さいころに支援を受けた方が効果があることが認知されるようになったのでしょうね。 西区には児童発達支援事業所が5か所あり、それぞれ特色があるので、お子さんに合った事業所を選ぶことができます。どこの事業所もまず見学してから・・・ということなので、迷ったら
Nov 17
不登校支援
2024年度の小・中学校の不登校児数は35万4千人にも及んでいます。原因は様々ですが、発達障がいと言われる児童も多く含まれています。現在、児童発達支援事業所では、3件の不登校児支援を行っているところです。 昨日のお父さんの会でも、就学についての悩みが挙げられました。どこに行けばお子さんの力を引き出してくれるのか、将来の力に繋がるのか、日々迷ってあるようです。特別支援学校、特別支援学級、通級、通常クラス・・・それぞれの良さがありますが、足りないところもあります。行く場所によってどんな影響があるのか想像するのは難しいでしょう。 児童発達支援事業所りんごの花の不登校支援のお子さん3人の共通点は、SOSが出せないということです。困っても、困っていると言えないので、小学校の先生は困っていることに気づいていません。日々の困ったことが重なって小学校に行けなくなるのではないかと思います。 保育園の時に、発達の凸凹に気づいていたら・・・私も苦い経験があります。子どもは、他の子の行動を見ながら動いているので、大人から見ると理解して行動しているように見えます。感
Nov 15
お父さんの会
児童発達支援事業所では、毎月1回家族支援プログラムを行っているのですが、今日はお父さん方に来ていただいて、お話をしてもらう日でした。お父さんの参加はなかなか難しいのかなと思っていたのですが、それでも4名のお申し込みがあり、実際には3名のお父さんが来てくださいました。 お母さん方とはいろいろお話をしてきたのですが、お父さん方とのお話は初めてです。話が途切れたらどうしようと思っていたのですが、話題は次々に出て来て、時間が足りないほどでした。私もお父さん方のお話をとても興味深く、おもしろく(すみません)聞かせて頂きました。 どのご家庭でも同じだと思いますが、お父さんとお母さんの子育てに対する思いや考え方、教育方針が違い、家庭内でディスカッション(!)されるそうです。お子さんが成長するにつれて将来に対する不安が大きくなり、その時々で悩みも出てきますね。話題は就学に至り、情報がうまく収集できないというお話も出ていました。 単身赴任のお父さんがいらっしゃって、お母さんに負担がかかりすぎていないか心配されていました。相談機関や様々なサービスもあることをお
Nov 15
個人懇談
今週、個人懇談を行いました。希望される方だけなのですが、今年は例年より申し込みが少なかったようです。日頃、送迎の時に保護者の方とたくさんお話できているからではないかと思います。 園での姿とご家庭での姿がかなり違っていて、保護者の方のお話を聞いて驚いたり、感心することも多々あります。園でのお子さんの話を聞いて、おうちの方も同じように感じられているのではないでしょうか?子どもも大人と同じように、場所や周りの影響を受け、状況に合わせて行動します。おうちでは「できない」「やって」ということでも、保育園では友達を見ながらがんばっています。そんな情報交換ができる個人懇談はとても貴重な場だと思います。 特に、5歳児は4か月後に就学を控えているので、担任の先生は就学したら困るかもしれないと心配していることをお話しています。困っていることだけではなく、困っている時にこうしたらうまくいくという具体的な手立ても一緒に伝えるようにしています。 生まれて1~6年ほどしか経っていない子ども達の現在の課題を保護者の方にどこまで伝えればいいのかとても悩みますが、早く対応す
Nov 14
ピグマリオン効果
集団や環境が人の行動や考え方に影響を与えることはよく知られていますが、保育園でもっとこの力をうまく活かせないかと考えています。 ピグマリオン効果をご存知でしょうか?他の人からの期待がその人のパフォーマンスや成果を向上させるという心理効果です。この効果を証明するための実験があります。 ある学校に行って、担任の先生に「この子は伸びるよ」と言うと、実際にその生徒の成績が伸びたそうです。この子というのは、名簿の中で無作為に選んだ子だったそうですが、「この子は伸びる」と第三者に言われて成績が伸びたのは、教師がその言葉を信じ、肯定的にその子を見て特に目をかけたからなのだと言われています。 子どもは大人から自分がどう見られているかとても敏感に感じています。いつも注意されていると、「また叱られる」と、自分を肯定できなくなってしまうのではないかと思います。 ピグマリオン効果の逆でゴー レム効果というものがあります。周りから期待されていない、否定的にみられることでパフォーマンスが低下してしまう状態です。 「どうせ私なんか・・・」と言う言葉に表れていますが、
Nov 13
誰でも通園制度
来年度から『誰でも通園制度』が本格実施されます。福岡市でも一昨年前からモデル事業が展開され、実施された園長先生の報告も聞きました。現場の先生方は、在宅で子育てをしている保護者の方やお子さんの成長への支援に手応えを感じたという報告も聞きました。同じ区でも『誰でも通園制度』に取り組んでいる園の園長先生から、心配したほど大変ではないというお話も聞きましたが、りんごの花保育園で実施できるかどうかには不安があります。 NHKラジオで、保育研究所の常務理事である逆井直紀氏が『誰でも通園制度』の課題について話されていました。逆井氏は、4つの課題を挙げられました。 1つ目は、受け入れ体制が不十分であること。モデル事業は認可保育園で行われているのですが、制度が本格実施されると、様々な事業形態が参入することになります。保育士資格を持っている人が半分でいいという体制で、保育事故が防げるか、とても不安です。 2つ目は保育士の処遇改善。全国的に人手不足の保育園が8割以上ある中で、保育士の人材確保ができるのでしょうか?業務が増えることで、ますます保育士が現場から去っ
Nov 12
食具
お昼時、はなぐみ(1・2歳児)の保育室から大きな泣き声が聞こえて来ました。誰が泣いているのかな?と廊下を見ると、H先生が大泣きしているQくんを抱っこしてメダカの水槽を覗き込んでいました。気持ちを切り替えるためですね。 Qくんの大泣きの理由は「まだ食べたい!」「おかわりがほしい!」ということでした。何度かおかわりをしたので、「もうおしまい」になったのですが、まだまだ食べたいQくんは納得できなかったようです。今日は、大根と鶏肉の煮物とかぼちゃの豆乳味噌汁・・・とってもおいしい給食でした。特に小さい子ども達は和食が好きなので、おかわりの声が飛び交います。新米ごはんもとってもおいしいので、食欲は止まりません。 そんな中、食材と食具について、興味深いコラムを目にしました。最近は安全のためにシリコーン製の食具を使うことが多いようですが、食具が食材よりも柔らかいと、感覚差異が生じて美味しく感じられないそうです。 私達も、シリコーン製のスプーンで大豆を食べると、口に当たった時に違和感を感じ、おいしく食べれないですよね?食材に合った食具を使えば気持ちよく、お
Nov 11
視力低下
「保育園を考える親の会」顧問の普光院亜希さんの保育園選びについてのコラムを目にしました。 幼児期の視力低下が問題になっていて、近視は6 歳をすぎた年長児で急増しているという調査結果が出たそうです。 保育園の年長児253 名を対象とした検査では、近視の頻度(検出率)が年度の初めから年度の終わりにかけて、2.4%から10.7%に急増していて、園庭がある保育園より、園庭がない保育園の方が2.0倍多かったそうです。 園庭がないと、室内で遊ぶ時間が長く、目を使う遊びが中心になり、視力に影響があるのかもしれません。園庭がなくても、頻繁に散歩に出かけるなど、工夫次第でカバーできるでしょうし、園庭があっても活用しなければ意味がありません。 この調査研究では、近視は発症年齢が低いほど強度近視となるおそれがあり、強度近視の6%は失明に至るというデータを紹介し、これらの調査結果から将来的な視力障害の増加に警鐘を鳴らしています。視力低下を防ぐ最も実施しやすい対策として、保育園等での屋外活動を毎日2時間確保することが挙げられています。 未成熟な年齢で、スマートフォ
Nov 10
